区総会。 『良いデジタル化 悪いデジタル化』( 野口悠紀雄・著)
今日は,二十四節気の一つ「雨水」です。雪が雨となって,氷も溶けて水となる時季です。
朝のうちは陽射しもあるよい天候でしたが,曇り空そして暦に合わせたように雨の降る日でした。
午後に,地区の総会(改選)を予定していましたが,新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない状況であり,書面開催としました。
書面開催とはいえ,会計の帳簿確認や役員選出の場が必要です。それを役員と該当者が出席して,広い会場,短時間で行いました。ありがとうございました。
「デジタル化」という言葉をよく耳にしますが,「それは何?」,「どういうこと?」と聞かれたら,あなたなら何と答えますか。
政府はデジタル庁を発足させ,世の中の“デジタル化が進みそうですが…。
さらに,「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉を聞き,それは…。
そのデジタル化を題名にした『良いデジタル化 悪いデジタル化 生産性を上げ、プライバシーを守る改革を』(日本経済新聞出版・刊)を読みました。
「アナログをデジタルへ変える」ことの価値や「デジタル技術やデータをもとに新しい価値を創造する」ことのヒント・アイデアを期待して読みました。
日本の「失敗の本質」を明らかにし、本当に「使える」仕組みへの道筋を提示する。 コロナ禍におけるさまざまな出来事を通じて、日本におけるデジタル化の遅れが白日のもとに晒し出された。かつて銀行オンラインシステムで世界の最先端を走っていた日本で、なぜ、こうした事態になってしまったのか? (略) 日本の労働生産性の低迷、「テレワーク」「オンライン教育」「オンライン診療」も進まない官民双方の著しいデジタル化の遅れの根本要因を明らかにし、個人の自由とプライバシーを守れるデジタル化への道を指し示す。読みながら“デジタル化への道”が述べられるのを探しますが,さまざまな“失敗”そして“失敗の本質”が続きます。
それらを,「良いデジタル化」と「悪いデジタル化」という呼び方で区別することができよう。これは,個人のプライバシーがどの程度守られるかに注目した区別である。それらは「なるほど」,「確かに」ですが…。 そのなかで,“それをどうするか”が述べられますが,「…はたしてうまく進むのだろうか?」と閉じられて,不安になりました。 そうした記述(解説)が続き,最終の第8章で「日本のデジタル化が進むべき道」が語られます。
繰り返そう。日本のデジタル化を成功させるための最重要の条件は,政府が国民から信頼されることだ。あなたのデジタル化は,“良いデジタル化”ですか。
目次 はじめに 第1章 コロナで暴かれた日本のデジタル化の遅れ 第2章 遅れているのは官庁だけではない 第3章 やっと脱ハンコに向かう 第4章 デジタル化を阻む日本社会の構造 第5章 マイナンバーカードの方向は正しいか? 第6章 プライバシーと個人情報をどう守るか? 第7章 米中デジタル戦争に大きな転機 第8章 日本のデジタル化が進むべき道 索引【関連】 ◇野口悠紀雄 (@yukionoguchi10)(Twitter) ◇野口悠紀雄Online ◇デジタル庁 ◇デジタル庁 (@digital_jpn)(Twitter)