大晦日「本年もありがとうございました」
新型コロナ禍の続くなか,2021年の大晦日を迎えました。
今年を振り返り,新しい年へ備えの日です。
ブログ 集団「Emication」 への訪問ありがとうございました。新しい年もよろしくお願いします。
大晦日の話題は,これまでも紹介した年始の話題です。
今年も,氷上姉上神社でお祓いをしていただいた「宝船の絵」(初夢七福神縁起)が届きました。
宝船の絵は,初夢で良い夢が見られるよう,“枕絵”としたものです。
初夢用の宝船と七福神の絵には,「長き世の とをのねふりの皆めさめ 波のり舟の音のよきかな」という回文の歌が書かれています。この上から読んでも下から読んでも同じ文句の歌を,三回唱えて寝るのが幸運の鍵だそうです。もしも,夢見が悪かったなら,翌朝この絵を川に流せば大丈夫だそうです。
室町時代を起源としたこの習慣は,戦国時代の武将も行っていたほど縁起のいいおまじないだそうです。江戸時代には,年末になると宝船と七福神の絵を売って歩く人もいたほどの人気のおまじないでした。
古く,夢で吉凶を占い,初夢でよい夢を見てよい年になるよう願いました。
よい夢として,「一富士,二鷹,三茄子」とよく言います。これは,天下人 徳川家康にあやかって出世したいという願望から,縁起がよいものとされています。
初夢について,こんな小咄があります。
「この野郎,やっと見つけたぞ,ちくしょうめ,金返せ!」 「何ですぅ?旦那ぁ,えらい剣幕で?」 「盗人猛々しいとはおめぇのこった!さぁ,きりきり金を返しやがれ!」 「待ってくんねぇ,いってぇどうしたんで?」 「おめぇから買った,七福神図の紙を枕にひいて寝たら,これがどうでぇ。 正月早々,夢の中で福神のくせぇしやがって大喧嘩だ。 こんな縁起の悪いこたぁねぇ。判ったらきりきり銭を返えさんかい!」 「判った旦那,ところで旦那は寝相は良い方かい?」 「てやんでぇ,こちとら江戸っ子でぇ,勝手気侭に眠るってもんだ」 「そりゃぁ,いけねぇ。帰って紙を見てみねぇ。」 「どうだってんだよ?」 「枕の下で,紙が揉めている。」よい初夢から始まる2022年に! みなさん,よいお年を!