集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

土用「丑の日」。 3.(1-3.1) 変わっていく農業 (わたしたちの村)

鰻0728。 今日は,土用「丑の日」です。暑さと鰻の似合う日でした。  “土用”は,中国伝来の陰陽五行説に由来します。季節の移り替わる立春立夏立秋立冬前のおよそ18日間が「土用」で,年4回あります。  このうち,夏の土用の“丑の日”が,土用丑の日として一般的にいわれます。
本日丑の日」という張り紙を店に貼る
という,平賀源内がうなぎ屋に出した案により,それが功を奏して大繁盛しました。  それが,「土用丑の日には鰻」の発端と言われます。 漁獲量0728。  シラスウナギニホンウナギの稚魚)の漁獲量が,昨年に続いて回復しているそうですが,鰻の価格は以前のようには戻っていないようです。  古くからの
丑の日に『う』のつくものを食べると夏負けしない
と言われます。 牛,うどん,梅,瓜… いろいろな「」のつく食べ物も味わってみませんか。  郷土読本『わたしたちの村 つくで』(1995・平成7年 改定発行)の「三、作手村の産業」からです。 ********     (一) 変わっていく農業    3 自然を生かした農業  作手村は,標高500メートル以上の高原にあり,新城市と比べても,約3度ほどすずしい所です。また,雨が多いのもこの村の特徴です。農作物0728。夏でも気温が上がらず,湿り気の多い日が続くため,くだものや野菜・米などは生育が悪く,味も落ちると言われてきました。しかし米作りでは,いろいろな工夫で,この欠点をなくしていき,今のようにおいしい米が作られるようになりました。  さらに,この村の特色ある気候を利用して,作手村ならではのものや,他の産地よりも良いものを作っていこうとする農家もふえてきています。  現在は,トマトを始めとする高原野菜や,ポットマムなどの花,お茶,じねんじょなどが作られています。     (1) トマト  すずしい夏にあった作物として,キャペツ・タバコ・トマトなどが,1965(昭和40)年ごろから作られるようになりました。これらの中で,現在,最も多く作られているものは,トマトです。  1970(昭和45)年から,菅沼地区で始められたトマトづくりは,夏の雨をさけるようにビニールハウスで行われました。このトマトは,たいへんひょうばんがよく,また,稲作から転作する農家もあり,さいばい量がふえました。今では,鉄筋の大きなビニール団地(菅沼)までできるようになりました。 出荷0728。 このトマトは,『桃太郎』という名で売り出されており,作手村の特産品となっています。 ********  注)これまでの記事は〈タグ「わたしたちの村」〉で  注2)郷土副読本は,小学3,4年生に向けて「ふりがな・るび」がたくさん付いていますが,掲載にあたっては省いています。  注3)多くの写真や図版が載っていますが,すべてを紹介(掲載)していません。ご了承ください。 【関連】  日本放送協会NHK)とJA全中,JA都道府県中央会が主催する「第50回日本農業賞」の「集団組織の部」で,愛知東農業協同組合トマト部会大賞を受賞しました。   ◇日本農業賞の集団組織の部で大賞(東愛知新聞)