集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

作業。『ICTで変わる数学的探究』(飯島康之・著)

作業0613。 曇っていて,時々小雨の降る日でした。  午前中,地域花壇の整備を役員の方々で行いました。  花壇の草を片付け,花卉農家にいただいた土を加えて準備をし,苗を植えました。  みなさんが手際よく作業を進めていただき,早く終えられました。ありがとうございました。  終了後,地区の定例常会の資料準備,そして,地区の防災用品の確認をしました。  非常食や水などに,本年度内に期限が切れるものはありませんでした。今年度の追加・補充をして,入れ替えていくものの確認ができました。  非常食を使うことなく過ぎてゆくのが一番です。  数学や教育について学び,お世話になっている著者から『ICTで変わる数学的探究 次世代の学びを成功に導く7つの条件』(明治図書・刊)を送っていただきました。  学校での"パソコン・ネットの利用”や,前倒しで"GIGAスクール構想”の整備が進み,学校でのICT利活用が注目されています。  著者は,作画ツールGCを活用した学習,指導そして教育を推進してきました。その研究や豊富な授業実践を通して"数学科におけるICT活用”を述べています。  本書は,項を2,3ページで述べているものが多く,気になる項目から読んでいくことができます。  数学教育の研究からの知見には,"数学の話・授業”が出てきます。それが難しく読み進められない方がみえるかもしれませんが,大胆に,それは無視(読み飛ばし)してはいかがでしょう。  読み始めて,著者が次のように問いかけてきます。
○ 日々の授業に関しても,探究の精神というか,取り組み方は生かせる ○ 授業の鍵になる部分をどれくらい生徒に委ねるか
 教育に携わるみなさん,どのようにされていますか。  「探究」や「委ねる」ことが大切だと思いながらも,それができずにいませんか,  著者が,その具体的な対応を"提案”しています。「数学」から述べられていますが,それは"すべての授業・教科”に置き換えても,重要ことです。  さらに,数学授業では,GC/html5を開いて,本書の指示・活動に合わせ,一緒に図を"操作して”いくと,新たな発見や気づきがありそうです。試してみてください。  タブレット利用の実践を通して「グループ活動の質が劇的に変わる」と授業場面から述べられています。これを"数学の話”とするのはもったいなく,ここから"自分だったら…”と学びのある内容です。  本書には,
 授業をする先生方が読み,授業を考える視点に気づく内容
満載です。  題名から数学のコーナーに置かれる図書でしょうが,すべての"授業をする先生”にお薦めの一冊です。  先生,いかがですか。  読書メモより
○ 一方的な説明でなく,授業の中で生徒の参加の余地を生み出すなら,この生徒集団の完成をどう生かすことができるか,今発言している(略) ○ 現象として確認できること。それはICTを使ってできることとして最初に期待した通りのことができますが,それだけでは探究に値しない。 ○ 対話の中で必然的に登場する一人称と二人称。そういうものの意識が,自分たちの(略) ○ 標準的な授業で使われているものをICTに置き換えたとき,どんな変化が生まれるか。それが出発点になります。 ○ 次につなげていくうえでも重要なのは,言葉です。思考がサイクルとして(略) ○ 思考水準を一つ上にあげるきっかけとして位置づけていくこともできます。 ○ 1人1台の場合,文房具としてタブレットPCを使っていると,隣の子と一緒に使うというわけにはいきません。 ○ 「何をしてよいのかわからない」症候群は(略)
   CONTENTS はじめに INTRODUCTION なぜ,今,数学的探究なのか CHAPTER1 探究とは何かを実感する CHAPTER2 探究を支援する道具を理解する CHAPTER3 タブレットPCで学びを変える CHAPTER4 グループの学びに任せる CHAPTER5 教科書の問題を探究してみる CHAPTER6 探究のための教材研究をする CHAPTER7 ライブ感のある授業を準備する CASE STUDY1 探究のための教材研究の実際 CASE STUDY2 探究に焦点を当てた授業の実際 おわりに
【関連】   ◇愛教大:飯島研究室   ◇GC/html5