集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

「おにぎりが消える!?」 1.(5) めずらしい湿原 (わたしたちの村)

花0529。 天気のよい暖かい日になりました。朝は雲が目立ちましたが,綺麗な青空になり,それに合わせるように"暑く”なりました。  しばらく梅雨はお休みのようです。  先日のNHKテレビの『所さん!大変ですよ』は,「日本人のソウルフード “おにぎり”が消える!?」をテーマに,おにぎりの歌,海苔,梅干しの"”を話題にしていました。  はじめに,保育園や幼稚園で歌われる『おべんとうばこのうた』の歌詞の変化が紹介されました。
♪ これっくらいの おべんとばこに  おにぎり おにぎり ちょいとつめて ↓ ↓ ♪ これっくらいの おべんとばこに サンドイッチ サンドイッチ ちょいとつめて からーしバターに 粉チーズふって にんじさん さくらんぼさん いちごさん ハムさん  きゅうりさん トマトさん すじのとおった ベーコン
 以前に聞いたことがあり,最近になって変わったことではなく,サンドイッチの他の歌詞も聞いたことがあります。  みなさん,ご存じでしたか。  歌っている子供達は,元の歌詞を知らないようです。これを「替え歌」というのか,"新しい歌が生まれた”とするのか,いかがでしょう。  番組では,海苔の高騰の背景,味覚の変化による梅干しの減少…など,気になる話題が続きました。  次に,おにぎりを食べる時,気になりそうです。  郷土読本『わたしたちの村 つくで』(1995・平成7年 改定発行)の「一、自然のようす」からです。 ********     (五) めずらしい湿原  作手村には,所々に湿原があります。湿原のでき方にはいろいろありまが,作手の場合は,わき水でできた沼や池のまわりから,ヨシやスゲなどの植物がしんにゅうし,それらからできた泥炭が長い間かかってたいせきしたものと考えられます。湿原ができるためには,夏の間気温が低く,雨の多い気候や,きれいな水源とねん土層のような水はけの悪い床土をもった平地などの粂件が必要です。
湿原0529。
 作手村には,下の図のようにたくさんの湿原があり,どくとくの植物や昆虫などが見られましたが,1964(昭和39)年から3年ほどの間に,農業基盤整備事業の対象にされ,つぎつぎと水田に変わってしまいました。  その後,権田昭一郎先生を中心とした,新城高校作手分校(現在の作手高校)の生徒や,文化財専門委員など,多くの人たちが,湿原を保護することに力を入れました。  そして,1973(昭和48)年には,長ノ山湿原の一部が村で買いとられ,引き続いて愛知県の天然記念物に指定されました。  面積が十分の一ほどにへってしまいましたが,かけがえのない大事な動植物の住みかとして,現在残っている湿原を,大切にしていきたいものです。
湿原0529。
********  注)これまでの記事は〈タグ「わたしたちの村」〉で  注2)郷土副読本は,小学3,4年生に向けて「ふりがな・るび」がたくさん付いていますが,掲載にあたっては省いています。  注3)多くの写真や図版が載っていますが,すべて紹介(掲載)していません。ご了承ください。