『こども六法ネクスト おとなを動かす 悩み相談クエスト』(山崎聡一郎・監修)
青空の綺麗な一日でしたが,強い風が吹き続けていました。
窓から吹き込む風は,気持ちよさを感じましたが,いろいろな物を飛ばしてしまいました。
今日届いた記事が,新型コロナ禍の"子供の気持ちと行動”について取り上げていました。
○ 小学低学年の子供が「死についてかんがえてしまう」社会。中学生の子供が「死にたくなってしまってつらい」と訴える社会。子供たちの声を,大人たちは真摯に受け止めてほしい。 ○ かつて健康社会学やストレス学の世界では「子供は自殺しない」というのが定説だった。自殺は「ストレス社会による殺人」であり,ストレス社会の一員になっていない子供が自ら命を絶つことはないと,考えられていた。 ○ 人は生きるために生まれ,人には「生きる力」「幸せになる力」がある。ところが,その力が引き出されない。 ○ コロナ禍で,大人の自殺も増加し,子供の自殺はついに500人に迫る勢いになってしまった。これは異常だ。本当に異常な社会だ。いろいろ考えさせられた内容でした。 児童書の書架にあった『こども六法ネクスト おとなを動かす 悩み相談クエスト』(小学館・刊)を読みました。 題名に「こども六法」とあるように,以前に紹介した『こども六法』(山崎聡一郎・著)(2019/11/17)の公認姉妹本で,前作を「基礎編」とし,本書を「実践編」としていました。 カバーのそでに,次の言葉があります。
まあまあ言葉を打ち返し,本当に頼れる大人をさがし出し,悩み解決のために動いてもらうには どうしたらいいか あなたのクエストが始まります。まあまあ言葉を発してしまうのは,“まあまあウイルス”によるようです。それに立ち向かうのが,サイ,ベン,リンの3名からなる「まあまあバスターズ」です。
○ まあまあウイルスたち … 人間に寄生して,その場しのぎの言葉「まあまあ言葉」を吐かせるやっかいな存在。 ○ まあまあバスターズ … 未来の世界で,生物を会話ができないゾンビにする「まあまあウイルス」と戦う3人組。言葉の弾丸「ことバレット」を放ちウイルスを退治する…予定!物語(?)は,2***年の地球から始まります。言葉をなくしたゾンビに支配されつつありました。まあまあバスターズがゾンビに立ち向かいますが,なかなかうまくいきません。 そこで,神様画”ウイルスが生まれたばかり”の過去へタイムスリップさせます。 着いた場所は,20**年のニホンです。 3人組が耳にし,「まあまあバスターズ参上!」と突入することになる,子供にかけられた言葉は,
「やられたらやりかえせ」 「みたくなければみなければいい」 「なにもされてないならいいんじゃない?」 「こどものやったことですし」 「あなたにもわるいところがあるんじゃないの?」 「いやならでていけ」 「いつかしあわせになれる」です。あなたもお子さんに言っているかもしれません。 各章は,最初に「まんが」でタイトルになった場面が描かれ,「まあまあウイルス」を吸い取り,「ことバレット」を発射します。そして「まあまあ言葉撃退法」が1ページあり,続けて,専門家からのアドバイスが載るという構成になっています。 何が問題か,どのように対応すののか,それが分かりやすく描かれ,述べられています。 今,苦しんでいる子供はもちろん,すべての子供に読んで欲しい本です。 そして,まだ『こども六法』を読んでなかったら,こちらも。
目次 はじめに まんが 登場人物 まんが ポロローグ 1章 「やられたらやりかえせ」 2章 「みたくなければみなければいい」 対談 スマイリーキクチ×山崎聡一郎 3章 「なにもされてないならいいんじゃない?」 4章 「こどものやったことですし」 5章 「あなたにもわるいところがあるんじゃないの?」 6章 「いやならでていけ」 7章 「いつかしあわせになれる」 おわりに 電話相談窓口【関連】 ◇こども六法プロジェクト(弘文堂×小学館)(小学館) ◇山崎聡一郎(やまそー)ひみつの箱には、 (@S_Yamasaki1026)(Twitter) ◇森井ケンシロウ (@morii)(Twitter)