1.(4) 作手村の気候 (わたしたちの村)
天気がよく暖かい日になりました。
午前中,市内の学校にお邪魔して,「新型コロナ禍の学校,教育活動」について校長先生からお話をお聞きしました。
昨年と今年…,緊急事態宣言…,児童生徒の学び…,
教職員の仕事…,共育…,地域との協働…,
働き方改革…,新学習指導要領…,GIGAスクール構想… 今できることと,これから取り組むこと,学校の"今”と"これから”を考えました。
ありがとうございました。
郷土読本『わたしたちの村 つくで』(1995・平成7年 改定発行)の「一、自然のようす」からです。
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(四) 作手村の気候
作手村は高い位置にあるために,気温が低く,一年間を平均すると名古屋より約3度低くなっています。冬よりも夏の気温のちがいが大きく,作手の夏はすずしいことがわかります。降水量は一年を通して名古屋より多く,特に春と夏に多く雨が降ります。
もう少しくわしく見てみると,年平均気温が12度の線が,豊根から田ロを通って作手までのびてきています。このことから,本宮山と雁峰の山なみが,気温の境になっていることがわかります。南北に長い作手村では,南と北では気温がかなりちがいます。南部の巴川の谷にそった所では,中部や比部より10日から2週間早くサクラの花が咲きます。
日本は世界のうちでも雨や雪の多い国で,一年間の各地の雨の降る量を平均すると,1300ミリから1500ミリです。作手村は,2300ミリも降ることから,日本の中でも雨の多い所と言えます。
冬に西風の強いわけ
冬になると,シベリアにできるかわいた空気が,日本海を渡る間に湿り,山脈にぶつかって日本海側に大雪を降らせます。作手村も,この季節風のえいきょうをうけます。かわいた北西からの風は,西三河を渡って,作手高原の西側のしゃ面にあたってのぼります。のぼりながら,ますますひやされて,強い西風となって,高原の中へふきおろします。
雨の多いわけ
作手村に雨が多いのは,地形と大きな関係があります。あたたかい太平洋の空気が,浜名湖の方向から南東の風となってふいてきます。そして,八名山地をこえ,雁峰山にそってのぼります。作手高原の上はつめたい空気におおわれているので,あたたかい空気が急にひやされて雲や霧ができます。そのために雨が降りやすくなると考えられます。
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注)これまでの記事は〈タグ「わたしたちの村」〉で
注2)郷土副読本は,小学3,4年生に向けて「ふりがな・るび」がたくさん付いていますが,掲載にあたっては省いています。
注3)多くの写真や図版が載っていますが,すべて紹介(掲載)していません。ご了承ください。