初午神事。面接練習。
雲の目立つ日で,寒くはありませんでしたが,予報ほどの暖かさは感じられない一日でした。
午後,地区の神社で初午神事があり,お詣りしました。
初午は,2月最初の“午の日”を言い,今年は2月3日でしたが,例年2月中旬の日曜日か祝日に行っています。
これまでも書きましたが,初午祭は,稲荷社の本社である伏見稲荷神社に由来する神事です。稲荷の名は「稲生り」から来たともいわれ,伏見稲荷神社の祭神 宇迦之御魂の神は,五穀をつかさどる食物の神,農耕の神といった農業神でした。
そのため,農村では蚕や牛,馬の祭日としてもいました。初午の神事は,春の耕作の初めに田の神を山から里にお迎えするという意味もあったそうです。
”お稲りさん”と聞くと,「いなり寿司」が思い浮かべます。
それと関係あるのか分かりませんが,初午に「初午いなり」を食べる地区もあるようです。
1970年に刊行された文集『こうやまき』(子どもが綴った作手村風土記)に載る『かんのん様』(村の行事)では,「あまざけ」や「だんご」が出てきます。
みなさんの地区では,初午の行事食がありますか。
昨日,就職活動を始めたの面接練習をお手伝いしました。
すでに“特講”を受けている学生,これまでの“経験”で進もうとしている学生,やっと“準備”を始めようとする学生…
それぞれ状況は異なりますが,意欲と意思をもって真面目に取り組んでいました。
学生は,事前の“課題”を,期限までに“きちんと”提出しました。どの学生も,課題にある“5項目”を,“適確に”一つ一つ記述されていました。
面接に向けての課題ですが,その内容(記述)が気になりました。
面接をしながら,“気になること”がはっきりしました。
どの学生も“魅力的なもの”をもっているようですが,それが面接に表れてきません。
大学生として“キャリア(career)の棚卸し”の機会がなかったようです。
○ Aを志望する動機を述べてください。 ○ 今の自分に足りないと思うところと,その改善第を言ってください。 ○ 今まで,または大学時代に一番力を入れて取り組んだことは何ですか。 ○ 最近関心を持ったことがらについて,あなたの考えを教えてください。 ○ Aとして,どのように仕事をしていきたいですか。よく尋ねられる質問です。そこから見えるのは…。
【メモ】 ○ キャリア(career)の語源は,馬車(carriage)の轍だといわれます。馬車が通った後には,通った跡(轍)が残ります。この轍がキャリアです。 ○ ある大学へ行き,ある会社に就職し,係長になりという経歴もキャリアと言えますが,それよりも,「人生をどう生きたか?」というすべてのプロセスがキャリアとして重要です。 ○ キャリアの棚卸しとは,「これまで自分が何をやってきたのか」を洗い出す作業のことです。 ○ 自分が持っているスキルや経験を整理し,自分の強みや得意なことを見つけ出して,就職(活動)に向かいます。 ○ キャリアの棚卸しでは,特別な出来事や大きな成果を・結果を出したことだけを振り返るのではなく,むしろ日常のこと,当たり前のようにやっていることを振り返ることこそが重要です。 ○ キャリアの棚卸しを通して,○○することで,自分でも気付かなかった強み・弱み,得意なこと・苦手なことが把握でき,「自分は,こういうもの」という思い込みを取り払い,自分の状況を客観的に捉えられます。それぞれの学生に,私から見た“魅力的なもの”を伝えました。 受け取ったものを“消化して”,これまでを振り返ると,新しい自分が見つかることと思います。 自分の気づきが的外れでないことを願っています。 学生の溌剌とした姿や笑顔に元気をいただいた時間でした。ありがとうございました。 【関連】 ◇宇迦之御魂神(八百万の神大図鑑) ◇『かんのん様』(村の行事)(文集『こうやまき』)