集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

レッドカップキャンペーン。鳥居強右衛門餘話(5) (つくで百話 最終篇)

WFP0128。 時折小雨の降る寒い日でした。  先日,お菓子のパッケージを見ると「WFP」のマークがあり,説明に「学校給食支援」の文字がありました。  これまでも目にしたのでしょうが,初めて気づき(意識し)ました。  国連WFPが行うレッドカップキャンペーンの対象商品でした。
 毎日のお買物で学校給食を支援できる、レッドカップキャンペーン。国連WFPが給食を入れる容器として使っている赤いカップを目印に、 レッドカップキャンペーンに賛同する企業からキャンペーンマークのついた商品が発売されています。対象商品を購入すると、その売り上げの一部が企業から寄付されます。
 全国学校給食週間に気づいたのは,“何か”意味がありそうです。それは…。  『つくで百話 最終篇』(1975・昭和50年7月 発行)の「民族と伝承」の項からです。 ********     鳥居強右衛門餘話 (つづき)    烈士鳥居勝商碑文  余嘗修戦史 至長篠役以謂武田氏之滅 (略) 碑文0128。← 碑文写真  余嘗て戦史を修む 長篠役に至り 謂へらく武田氏の滅ぶるは 天目山にあらずして此の役に在り 而して是の役の勝敗も亦 設楽原頭の交戈を待たず 既に鳥居子復命の日に決すと 蓋し是の役の首功は 奥平氏の嬰城たること固より論無きのみ 然りと雖も 鳥居子の忠烈微かりせば 其の嬰守或は終りを全うせざりしならん 且つ城果して陥らんか 甲軍凱歌を奏して帰り去り 援軍未る日 追躡するも及ばず 鳥んぞ宿将を殪し積威を挫くを得んや 武田氏にして衰ヘざらんか 織田徳川二氏の覇業も亦壹に彼の如く容易ならんや  夫れ応仁以降の乱を始めに揆く者は織田氏にして 元和以還の治を後に貽る者は徳川氏なり 則ち是の役は啻に尾三甲信の興廃を劃定するのみならず 又天下治乱の分岐する所たり 而して鳥居子実に之が関鍵たり 其の一死 山岳よりも重しと謂ふべし  抑も当時鳥居子の方寸は唯一片の忠君の至情有るのみ 謂ゆる大和魂を発揮して武士道を履行するのみ 豈他事を顧みるに遑あらんや 而るに其の功効はすなはち此の如し 猗嗟精忠高節の天下国家に関繋する 其れ何如んぞや  参州宝飯郡市田村は 鳥居子之郷関たり 其の支族雲仍 尚数戸有り 頃日邨民胥謀り 碑を村内赤塚山上に建て 以て景慕の情を寄せ 併せて歳時祭祀の処に充てんとし 文を余に索む 余も亦奥平氏の旧藩士 誼として辞す可からず 乃ち往日の所感を録し 諸を碑陰に刻む   注解 ○交戈──カウクワ(コウカ)交戦 ○鳥居子──鳥居勝商に敬意を表して言ったもの ○復命──命を受けて事を処理した者が,その始末を上申すること ○首功──第一のてがら ○嬰城──エイジヤウ 城を守る,龍城 ○追躡──ツヰゼフ(ジョウ)追跡 ○鳥──いづくんぞ ○宿将──老功の将 ○覇業──諸侯の頭となるしごと ○揆乱──乱を除く ○貼治──平和を後におくりのこす ○劃定──クワク(カク)テイ くぎりをはっきりと定めること ○関鍵──カンケン かかわりのあること ○郷貫──郷里 ○頃日──このごろ ○雲仍──ウンジョウ 遠い子孫 ○邨民──ソンミン 村民 ○青謀──相謀り ○景慕──ケイボ あおぎしたう ○誼──ギ 宜しい粂理 ふむぺき道 ********  注)これまでの記事は〈タグ「つくで百話最終篇」〉で  注)『続 つくで百話』の記事は〈タグ「続つくで百話」〉で  注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉で 【関連】   United Nations World Food Programme(国連WFP)おまけ】  「高卒て?就職して1年て?辞めました」の第二十話。  10ヘ?ーシ?あります。  「あと少し」の呪文…。
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