衣替え。『夜廻り猫』(深谷かほる・著)
雨模様の一日でした。
今日6月1日は「衣替え(更衣)」です。
日中そして夕方に見かける高校生,中学生の夏服姿は,気持ちよさそうでした。服装だけでなく,学校再開で友達と出会えることの嬉しさも,気持ちに表れていたかもしれません。
衣替えは,平安時代から始った習慣で,当時は中国の風習にならって4月1日および10月1日に夏服と冬服を着替えると定め,これを「更衣」と言いました。 しかし,天皇の着替えの役目を持つ女官の職名も“更衣”といい,後に天皇の寝所に奉仕する女官で女御に次ぐ者を指すようになったので,民間では「更衣」とは言わず「衣替え」と言うようになったそうです。 江戸時代頃から,衣替えは6月1日と10月1日に行うようになり,明治以降の官庁や企業もそれにならってきたようです。「いい話の図書館」で届いた16冊目の図書です。 本に恋する小林店長は,ブックカバーに
他者の哀しみを背負うことで,自分が励まされるというのです。 夜廻り猫「遠藤平蔵」の背中には,多くの人の哀しみが切り傷になって残っています。 でも,それを誰にも見せず,「あなたの涙を忘れない」と言ってくれる猫,抱きしめたくなります…。 みなさん,大変な時ですが,心元気にのり超えましょう!とメッセージを載せています。 その本は『夜廻り猫』(講談社・刊)で,漫画でした。 届いたけれど,すぐに読めませんでした。 「猫に癒され…」と言われる方が多いでしょうが,ちょっと苦手です 表紙に5匹のネコ,いやカバー全体では11匹のネコが描かれています。そしてタイトルが「夜廻り猫」…,どうしたものか…。 表紙を開くと,缶詰(しらす缶?)を頭にくくりつけた猫が,ちょっと怖そうな顔で迫ってきます。そこから4ページがグラビアページです。 どうしたものか…。 次は目次。小さな文字で「第一話 カレーと牛丼」から「第百一話 待っていた子ども」までずらっと並んでいます。 どうしたものか…。 1話は,右に題名とカット,左に8コマの本文(?)の見開きになっています。 お話は
泣く子はいねが〜 泣いてる子はいねが〜/今日も泣いてる子はいねが〜 んっ 涙の匂い…と言いながら夜廻りをする猫の“遠藤平蔵”が,心で泣いている人や動物たちの匂いをキャッチします。 その涙のわけ,悲しみを尋ね,そっと寄り添います。 そして…。 遠藤平蔵の話(?)に,ココロがほっとしました。 あなたの涙,悲しみにも,遠藤平蔵が寄り添ってきますよ。 気になるお話からどうぞ。
註)別の展開,別のネコの登場もあります。ブックカバーの内側(?)は,「本に恋する店主の呟き新聞」があり,店主のコラムと「本を愛しすぎた店長小林由美子が選ぶ “おすすめの○○”」が載っています。 今回の第15号は詩集が紹介されています。
【おすすめの詩集 3冊】 ◇『吉野弘詩集』(吉野弘・著/ハルキ文庫) ◇『長田弘詩集』(長田弘・著/ハルキ文庫) ◇『ありがとう私のいのち』(星野富弘・著/学研・刊)こちらもお薦めです。 【関連】 ◇深谷かほる深谷?「夜廻り猫」6巻 (@fukaya91)(Twitter) ◇夜廻り猫(モーニング公式サイト - 講談社) ◇深谷かほる 【「いい話の図書館」】 ◇最近紹介した本 ◇『101人の、泣いて、笑って、たった一言物語。』(志賀内泰弘・著)(2020/05/30)※5月に受領 ◇『書斎の鍵』(喜多川泰・著)(2020/04/23) ◇『12の贈り物』(シャーリー・コスタンゾ・作)(2020/04/03) ◇『ぼくの命は言葉とともにある』(福島智・著)(2020/03/31) ◇『ひと』(小野寺史宜・著)(2020/03/06) ◇『尼崎ストロベリー』(成海隼人・著)(2020/01/24) *以前に紹介した本は ☆カテゴリー「いい話の図書館」から 「いい話の図書館」とは… 本との出逢いは,人生を変えます。辛い時,悲しい時,一冊の本が「生きる希望」を授けてくれます。 そこで,ステキな本との出会いを提供する「いい話の図書館」を全国津々浦々に作ったら,どんなに素晴らしいだろうと考えて館主を募集しております。「いい話の図書館」の館主のお仕事は,本棚にステキな本を並べて多くの人に自由に読んでいただくこと。そのステキな本は,テレビをはじめ,マスコミでも話題の小林書店のカリスマ店主,小林由美子さんが心を込めて推薦する本です。 ◇いい話の図書館【申込】 ◇小林書店さん (@cobasho.ai)(Instagram写真と動画) ◇志賀内 泰弘(Facebook)