小正月。「修身二十則」
天気の良い一日でした。
正月(大正月)が過ぎ,1月15日(厳密には14日の日没から15日の日没までだそうです)は「小正月」です。
また,松の内に慌ただしく働いた主婦をねぎらう意味で「女正月」と呼ぶ地域もあり,お嫁さんが里帰りして一休みする時期でした。
この日の朝に“小豆粥”を食べる習慣がありました。他にも,豊作祈願の「餅花」を飾ったり,正月飾りを燃やし悪霊払いをする「どんと焼き」を行ったりします。
かつて“特別な日”そして祝日だった1月15日も,今は普通の日です。そして,正月のありよう,過ごし方も変わってきました。
「小正月」「女正月」,「左義長」「どんと焼き」などの伝統行事も変わってきています。習慣そのものが無くなっているかもしれません。
みなさんの15日は,どんな一日でしたか。
【ことば】
山岡鉄舟の教えです。
今の時代に“合う”かどうかではなく,こうした先人の言葉から,今の生活を振り返ってみたいと思います。
『修身二十則』 山岡鉄舟 一 嘘を言うべからず 一 君の御恩忘れるべからず 一 父母の御恩忘れるべからず 一 師の御恩忘れるべからず 一 人の御恩忘れるべからず 一 神仏ならびに長者を粗末にすべからず 一 幼者を侮るべからず 一 己に心よからず事 他人に求めるべからず 一 腹をたつるは道にあらず 一 何事も不幸を喜ぶべからず 一 力の及ぶ限りは善き方に尽くすべし 一 他を顧して自分の善ばかりするべからず 一 食する度に農業の艱難をおもうべし 草木土石にても粗末にすべからず 一 殊更に着物を飾りあるいはうわべをつくろう ものは心濁りあるものと心得べし 一 礼儀をみだるべからず 一 何時何人に接するも客人に接するよう 心得べし 一 己の知らざることは何人にてもならうべし 一 名利のため学問技芸すべからず 一 人にはすべて能不能あり、いちがいに人を捨て、あるいは笑うべからず 一 己の善行を誇り人に知らしむべからず すべて我心に努むるべし山岡鉄舟がこれを書いたのは15歳だそうです。 自分という人間がどのように自らを修めるかと考え,「こうなりたい」という人物像を描きました。 今,子供達が描くのは…。