校長先生と。「ことば」
朝は晴れていましたが,すぐに雲が広がり,曇り空の寒い一日でした。
午前中,二つの学校を訪問し,校長先生から,最近の課題,本年度の活動,そして今後(次年度)の“企み”についてお話をうかがいました。
興味深いこと,新しいこと,新たな気づきのある内容ばかりでした。
ありがとうございました。
「地域の教育」における教員の年齢構成の影響は,承知していた状況から“逃げられない事態”が更に深まって(強まって)いました。
そのために,「今の一手」は…。
また,世をあげて「働き方改革」の進むなか,学校のあり方を大きく変えていくことが求められているそうです。
そのなかで,「働き方改革」「教育の質の向上(確保)」そして「教員のライフスタイルの変化」のバランスを取りつつ,それぞれを進めていくことに悩んでみえました。
中学校では,“部活動の廃止”を前提にした取り組み(考え)も教えていただきました。
直に子供や保護者の声を聞く立場にありませんが,賛否さまざまな声がありそうです。そのなかで「前に進む」ことへの理解を得る努力(行動)は,大変だろうと想像できます。
立場のある方々が先頭に立って,子供達にとって「学ぶことの楽しい学校」「活動することの楽しい学校」を創っていただきたいと強く思いました。
校長先生との話を終えて,以前聞いた元マクドナルド 原田社長が,商品の決定について述べていたことを思い出しました。
市場調査だけでは決められない。それは,「売れるか」「売れないか」の予測である。 ビジネスは,売れるか売れないかではなくて,「売るか,売らないかの決断」である。ビジネスでは,しっかり市場調査を行い,それに従って動いているという印象がありますが,原田氏の言葉は,「トップの決断」の重要さと責任を述べています。 校長先生方の“思い”は,それを「決断できるか」「決断ができないか」,そして,それを「する」のか,「しない」のか,その判断にかかっているようです。 みなさん,期待しております。 【おまけ】 子供の話題から思い出した,「三つ心,六つ躾,九つ言葉,十二文,十五理で末決まる」という言葉です。
□ 三つ心 (みっつこころ) 「三つ子の魂 百までも」と言われるように,3歳までは愛情深く子供に接し,人に対する信頼感を植え付け,心の大切さを理解させる。 自分が家族や周囲の人々から大切にされているという安心感・信頼感は人にとって最も基本的な要素。 そのためには,まず親は子どもを抱きしめて,愛情を注ぎ,そして美しいものや自然を見せ,手本のしぐさを見せ,みずみずしい感性に訴え,見よう見まねで子どもに覚えさせていく。 □ 六つ躾 (むっつしつけ) 6歳までに,日常生活のしぐさ,作法の基本を身につけさせるために何度も何度も出来るまで繰り返し行う。「鉄は熱いうちに打つ」と言われるように,この時期の子供に躾という一本の筋を叩き入れなければならない。 脳と体を結ぶ心の糸の動かし方を,親が手取り足取りまねをさせて,スムーズに動きができるようにさせることとしており,家庭での教育力が試される。 □ 九つ言葉 (ここのつことば) 9歳までに,どんな人にも失礼にならないあいさつや,他人への口の利き方を教える。特に,人間関係を円滑にする挨拶ができることが必要で,気配りの心をもった挨拶ができることを9歳までに身につけるよう徹底した。 自分の言葉で話ができるようにと,親がいろいろと話しかけ,会話を通して語彙を増やし言葉の使い方を学ばせたい。 □ 十二文 (じゅうにふみ) 12歳までに,文字を自在にあやつり,きちんと中身が伝えられる文章を書けるようにする。 親に何があっても直ぐに跡を継げるように一家のあるじの代わりに手紙を書けるようにしておくことである。注文書や請求書,苦情処理の弁解書もまがりなりにも書けるよう鍛育していた。実用的な書類の作成から,相当の作文力まで求めていたことになる。 □ 十五理 (じゅうごことわり) 「十五理」とは,経済,物理,科学などの森羅万象の自然の原理を暗記でなく実感として理解できるようになること。こんな言葉もあります。 「子供もは親の言うとおりにはならない,親のしたとおりになる。」