サンタクロース。『売り渡される食の安全』(山田正彦・著)
予報が「今日は,冷え込みが厳しく,寒い日で…。」と伝えていますが,天気が良く日中も気温が上がり“暖かい日”でした。
今日は,クリスマス・イブ。
サンタクロースの出発は19時(日本時間)。
◇Google サンタを追いかけよう
◇NORAD Tracks Santa
サイトで,サンタクロースを追っててはいかがですか。
サンタクロースの話題で思い出すのは,有名な“ニューヨークの日刊紙「The Sun」の1897年9月21日付け社説”です。
◇Is There A Santa Claus?(原文)
◇「サンタクロースはいるんだ」 Yes, Virginia, There is a Santa Claus(日本語)
あなたのところにも,サンタクロースは来ましたか。
昨年読んだ『日本が売られる』(堤未果・著)(2018/12/15)で,さまざまに“売られる”ものを考えましたが,その一つ「種子法廃止」の問題を訴える『売り渡される食の安全』(角川新書)を読みました。
「種子法」と聞いても,「それは何?」という方も多いかもしれません。第一章に次のような記述があります。
正式名称が「主要農産物種子法」といういこの法律は,全8条で構成されている。日本の主要農産物である米,麦,大豆おn品質を保ち,それらの優良な趣旨を安定的に生産し,公共財産として供給していくことを,国が果たすべき役割として定めている。つまり,優良な趣旨を国が責任をもって供給しなくてはいけない,としているのだ。 (略) そうした状況下で制定された種子法には,「食糧を確保するには何よりも種子が大事だ」ということが明確に位置づけられた。そこには,「二度と国民を植えさせてはいけない」という時の政府の決意と覚悟が反映されているように思えてならない。種子法の廃止は,“国民を飢えさせない”という願いは叶わないの…。 政府は,種子法を廃止に至った理由を3つに集約してのべています。それで大丈夫なの…。 日本の農業政策を見続けてきた著者が,種子法廃止の裏側にある政府,巨大企業の思惑を暴いていきます。 さらに,政権のやり方に黙っていられないと立ち上がった地方のうねりも紹介されています。 「食」と「安全」,そして「真実」を考えさせられる一冊です。 自分と日本のこれからについて,本書と対話してみませんか。
目次 はじめに 第一章 「国民を二度と飢えさせない」──先人の思いが詰まった種子法はなぜ廃止されたのか 第二章 海外企業に明け渡された日本の農業 第三章 自分の畑で取れた種を使ってはいけない 第四章 市場を狙う遺伝子組み換え、そしてゲノム編集の米 第五章 世界を変えたモンサント裁判 第六章 世界で加速する有機栽培 第七章 逆走する日本の食 第八章 日本の食は地方から守る おわりに 参考文献、サイト【関連】 ◇山田正彦 オフィシャルブログ ◇山田 正彦(Facebook) ◇日本の種子(たね)を守る会