集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

地域意見交換会。『光秀 歴史小説傑作選』(冲方丁・池波正太郎 他・著)

花1025。 朝から雨の日でした。  関東や東北のような豪雨にはなっていませんが,いつもは穏やか川も濁流になっていました。  「観測史上初めての…。」を聞く気象状況は遠慮したいものです。  夜,作手地域意見交換会がつくで交流館で開かれました。  最初に,令和2年度作手地区自治区予算事業計画の建議があり,市長のあいさつに続いて,意見交換が行われました。  まず,災害発生時の避難所となる施設に関する質問・意見があり,学校の跡地利用,新規就農,行政区の再編鳥獣害対策,総合支所のあり方など,地域の課題が続きました。  それぞれに,市長そして担当部長から“回答”がありました。  いろいろ思うことのある時間でした。  関係のみなさん,ありがとうございました。  「新刊が入りました」のお知らせを見てつくで交流館の図書室を訪れると,書名などに“光秀”の入る本が何冊もありました。  明智光秀が主人公であったり,解説・説明する図書です。2020年のNHK大河ドラマ麒麟がくるの主人公となったことで選書したようです。  その中の一冊『光秀 歴史小説傑作選』(PHP文芸文庫)を読みました。  “本能寺の変”によって,時代が大きく動きました。主君を討ったのが明智光秀であることは確かですが,その後や人生の前半に“”があります。  その“”が,いろいろな作品で描かれています。  本書は,人気歴史作者による名作短編六編が収録されています。  冲方丁氏の「純白き鬼札」が最初に登場します。ここで描かれる光秀は…。
 切々として,逆らいがたい昂ぶり。まさに神がかりの境地であり,久しく感ずることのなかった熱い血気に満たされ,まるで若い頃の自分に戻ったようだ。そう思ってふいに笑みが浮かんだ。  ──ずっと,この熱に従ってきた。
 “好機”を得た光秀は…。  冲方氏の描く光秀の言動に「こうだっただ。」と思って楽しみました。  続く,池波氏の作品は,光秀の生涯が史料をもとに描かれています。
「ときは今,あめが下しる五月かな」(光秀) 「水上まさる庭のまつ山」(西ノ坊主) 「花落つる流れの末を関とめて」(紹巴)
 山田風太郎氏の描く光秀は“忍者”だった。しかも…。  明智光秀の生き方を楽しみ,歴史を描くことを楽しむことのできる一冊です。  NHK大河ドラマを観る方も観ない方も,いかがですか。
   目次 純白き鬼札   冲方 丁 一代の栄光──明智光秀   池波正太郎 忍者明智十兵衛   山田風太郎 明智光秀の母   新田次郎 ガラシャ 謀反人の娘   植松三十里 生きていた光秀   山岡荘八 解説   細谷正光
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