「夏至」。常会でした。『未来職安』(柞刈湯葉・著)
今日は二十四節気の一つ「夏至」です。
北半球では,太陽が最も高く昼間の時間が最も長くなる日ですが,朝のうちは日差しもありましたが,昼頃から弱い雨の降る天候で,昼の長さを感じることはありませんでした。
暦の記事によると,菖蒲が咲き始め,半夏(烏柄杓)が生えてくる頃だとありました。
少しの移動は車を使わず,ゆっくり歩いてみると,新しい発見がありそうです。季節を楽しみましょう。
午後,地区の常会がありました。
役員からの報告に続いて議事でしたが,“難しい判断”を求められるものではありませんでした。
ただし,「これからの地区の姿」について,時間をかけ,先を見通した論議と決定をしていかなければならないことがありますが,それは議事にはありませんでした。
毎回のことですが,“時間をかけ,先を見通し”とはいうものの,その時期は遠くなく,その時間は減っています。
常会に続いて懇親会がありました。いろいろな話を聞き,話をすることができました。
“時間をかけ,先を見通し”て話していく話も出ましたが,名案はありません。
いろいろな機会に,地区の皆で話をしていきましょう。
ありがとうございました。
“働くこと”や“仕事”が気になっているからか,書架に並んだ『未来職安』(双葉社・刊)が気になって手に取りました。
Web文芸マガジンに連載された作品が書籍化されたものだそうですが,Webは知りませんでした。
読み始めると,いろいろな“未来”が表れます。
教科システム,ボックスに顔を入れて「オート」,手のサインをカメラで認識,前面パネルにカードをタッチして「職安」のある場所を言う…
今でもありそうだけど,かなり違った未来の暮らしが描かれます。
その未来の国民は,99%の働かない<消費者>と,1%の働く<生産者>に分かれています。
99%の国民は働かないのに,仕事を斡旋する「職安」の需要があり,その場が存在します。
その職安を舞台に,そこで働く目黒さん,職安を始めた大塚さん,所長の猫(生猫)が,仕事を求めてやってくる人々の“姿”が綴られます。
○ 毎日行くべき場所と帰るべき場所があるってことは,人間にそれなりの幸せを提供してくれるのかもしれない。 ○ みんなが同じ生活を求めて生活基本金の制度ができたはずなのに,いざ同じになってみると今度は差別化を求める。 ○ 人間の才能と技術を,道具と時間に還元してしまうのが文明社会。現在の“問題”から続く“未来”のなかで,目黒さん,大塚さんと語り合ってみませんか。
目次 一章 未来職安 二章 未来公務員 三章 未来家族 四章 未来作家 五章 未来医療 六章 未来雇用 あとがき【関連】 ◇未来職安 第1回(柞刈湯葉)(双葉社web文芸マガジン[カラフル]) ◇柞刈湯葉(いすかりゆば) (@yubais)(Twitter)