集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

沖縄慰霊の日。「平和の詩」2篇。

ブルーベリー0623。 “雨の日”を予想していましたが,薄日を感じることもあり,朝から“よい天気”でした。  雨の降ることもなく,活動的な一日でした。  今日,初物のブルーベリーがありました。大きく実ったものが多くありました。これから毎日収穫が続きそうです。  美味しゅうございました。大地の恵みに感謝  今日は沖縄慰霊の日でした。  沖縄・糸満市摩文仁平和祈念公園沖縄全戦没者追悼式が開かれました。  今日の北海道新聞のコラム「卓上四季」では,
「和魂(にぎたま)となりてしづもるおくつきのみ床の上をわたる潮風」
という追悼式会場から西へ数キロ離れた地にある「魂魄(こんぱく)の塔」に刻まれた短歌を紹介していました。  また,琉球新聞のコラム「金口木舌」は,
「♪月桃白い花のかんざし 村のはずれの石垣に〜」
という海勢頭豊さんが作詞作曲した曲の一節を引用していました。  日本列島が戦争と平和」を考える日です。  沖縄全戦没者追悼式で,玉城デニー知事による平和宣言は,「…全身全霊で取り組んでいく決意をここに宣言します」と宣言した後,続けて,
 御先祖から譲り受けてぃ、太平(平和)世願い愛さしっちゃる肝心、肝清さる沖縄人ぬ精神や子孫んかい受き取らさねーないびらん。  幾世までぃん悲惨さる戦争ぬねーらん、心安しく暮らさりーる世界んでぃし、皆さーに構築いかんとーないびらん。  わした沖縄御万人と共に努み尽くち行ちゅる思いやいびーん。
沖縄言葉,英語で語りました。  「平和を守る」「沖縄を思う」ことを強く考えさせられる平和宣言でした。 【参考】   ◇玉城デニー知事の平和宣言(2019年慰霊の日)琉球新報)  今も,平和宣言に続いて朗読された平和の詩に,心が揺すぶられました。
   「本当の幸せ」       糸満市立兼城小学校6年 山内玲奈さん 青くきれいな海 この海は どんな景色を見たのだろうか 爆弾が何発も打ちこまれ ほのおで包まれた町 そんな沖縄を見たのではないだろうか 緑あふれる大地 この大地は どんな声を聞いたのだろうか けたたましい爆音 泣き叫ぶ幼子 兵士の声や銃声が入り乱れた戦場 そんな沖縄を聞いたのだろうか 青く澄みわたる空 この空は どんなことを思ったのだろうか 緑が消え町が消え希望の光を失った島 体が震え心も震えた いくつもの尊い命が奪われたことを知り そんな沖縄に涙したのだろうか 平成時代 私はこの世に生まれた 青くきれいな海 緑あふれる大地 青く澄みわたる空しか知らない私 海や大地や空が七十四年前 何を見て 何を聞き 何を思ったのか 知らない世代が増えている 体験したことはなくとも 戦争の悲さんさを 決して繰り返してはいけないことを 伝え継いでいくことは 今に生きる私たちの使命だ 二度と悲しい涙を流さないために この島がこの国がこの世界が 幸せであるように お金持ちになることや 有名になることが 幸せではない 家族と友達と笑い合える毎日こそが 本当の幸せだ 未来に夢を持つことこそが 最高の幸せだ 「命(ぬち)どぅ宝」 生きているから笑い合える 生きているから未来がある 令和時代 明日への希望を願う新しい時代が始まった この幸せをいつまでも
 「平和の詩」で思い出すのは,当時1年生だった2013年の安里有生くん『へいわってすてきだね』です。絵本にもなった詩です。
   「へいわってすてきだね」         安里 有生くん(久部良小学校1年) へいわってなにかな。 ぼくは、かんがえたよ。 おともだちとなかよし。 かぞくが、げんき。 えがおであそぶ。 ねこがわらう。 おなかがいっぱい。 やぎがのんびりあるいてる。 けんかしてもすぐなかなおり。 ちょうめいそうがたくさんはえ、 よなぐにうまが、ヒヒーンとなく。 みなとには、フェリーがとまっていて、 うみには、かめやかじきがおよいでる。 やさしいこころがにじになる。 へいわっていいね。へいわってうれしいね。 みんなのこころから、 へいわがうまれるんだね。 せんそうは、おそろしい 「ドドーン、ドカーン。」 ばくだんがおちてくるこわいおと。 おなかがすいて、くるしむこども。 かぞくがしんでしまってなくひとたち。 ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。 このへいわが、ずっとつづいてほしい。 みんなのえがおが、ずっとつづいてほしい。 へいわなかぞく、 へいわながっこう、 へいわなよなぐにじま、 へいわなおきなわ、 へいわなせかい、 へいわってすてきだね。 これからも、ずっとへいわがつづくように ぼくも、ぼくのできることからがんばるよ。
 子供達が自分の思いを,自分の言葉に載せ,伝えたことに,心が…。