土用丑の日。『青くて痛くて脆い』(住野よる・著)
朝から青空が広がり,暑い日になりました。
今日は,土用の丑の日です。今年は,7月20日に丑の日がありましたので,「二の丑」です。
ある小学校が,こんな記事を載せていました。
8月に入りました。夏の暑さに負けていませんか? 今日は、今年2度目の土用の丑の日です。おいしいうなぎを食べて元気になるのも良いですが、安く・手軽に夏の暑さに負けにくい身体にする方法があります。 それは、「早寝・早起き・朝ごはん」。夏休みも4分の1が過ぎました。この機会に今の生活を振り返ってみてはいかがでしょうか。「暑い!」と言いつつ暑さのせいにして,生活リズムが崩れていませんか。子供だけでなく大人も「早寝・早起き・朝ごはん」を意識するとよいと思います。 再び猛暑がやってきています。
丑の日に『う』のつくものを食べると夏負けしない美味しくいただき,暑さに負けない過ごし方を工夫しましょう。 ◇明日は丑の日。「振り返り」を生かして。(2018/07/19 集団「Emication」) 本屋大賞で話題になった『君の膵臓をたべたい』の住野氏の『青くて痛くて脆い』(角川書店・刊)を手に取りました。 読み始めると,「あれっ,同じ展開?」という印象でした。
青春が終わる。傷つきながら。傷つけながら。 人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学1年の春、僕は秋好寿乃に出会った。 空気の読めない発言を連発し、周囲から浮いていて、けれど誰よりも純粋だった彼女。 秋好の理想と情熱に感化され、僕たちは二人で「モアイ」という秘密結社を結成した。その「彼女(秋好)がいない」という言葉は,“亡くなった”ことを想像しました。 それから3年,就職が内定し,主人公 田端楓が行動を起こします。 そして,“無くなった”ことに気づきます。 それは…。 青春小説に,若さの眩しさを思い起こし,気持ちが若返っていく気がしました。 若者だけでなく,おじさん,おばさんも,それぞれの楽しみ方ができる作品です。 いかがですか。
○ 就活をしていた僕らも社会人からこう見えていたとしたら,さぞかし人事というのは大変な仕事なのだろう。所詮見かけも土台もさして変わらない人間達の中から優秀な人材を探し出さなければならない。(略) 結局僕みたいなのに騙されるわけだから,可哀想にすら思える。 ○ 喜びに似ていた。 似ていた,というのはつまり喜びそのものではないということだ。この感情をなんという日本語で表現すればいいのか僕は知らない。ただこの感情を恐らくはもう少し小規模ながら抱いたことがある。 ○ たまに,大学の四年間とはなんだったのかを考える。 この,生きている実感も責任も持たず,少年の意気や厭世を捨てきれず,嫌気がさすほど自由になる,そんな季節。 ○ 僕は,自分が傷ついたことばかりを感じていた。 傷つけられたから,無視してもいい。傷つけられたから,壊してもいい。傷つけられたから,罵ってもいい。 相手を傷つけた時のことなんて,まるで考えていなかった。 それどころか僕は(略) ○「成長って,弱い自分から目をそらすことじゃないと思うんだよ。きっと,弱かったりする自分がいてさ,でも人間そんな簡単に根本は変わらないじゃん? その自分をちゃんと認めて成長って気がする。(略) その『けど』っていうのの先に行けるようにしたんだよね」【関連】 ◇青くて痛くて脆い | 住野よる(KADOKAWA) ◇『青くて痛くて脆い』公式 @kutekute030(Twitter) ◇『君の膵臓をたべたい』(住野よる・著)(2017年12月22日 集団「Emication」)