集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

詩。「ちょうじゃやしき」《作手村のむかし 25》

蝉0731。 7月の最終日です。  異例な進路をとった台風12号が西方に去り,再び“暑い夏”が戻ってきました。  ニュースでは,「再び猛暑が…。」と伝えていますが,当地の風は爽やかで,木陰や室内に入れば“涼しい”一日でした。  明日は,再び40度超えの気温が予報されていますが,気持ちよく過ごしたいと思います。  みなさん,暑さに備えましょう。  前に紹介しているかもしれない「詩」です。“普通の七日間”を…。
     『七日間』 by 宮本容子 神様お願い この病室から抜け出して 七日間の元気な時間をください 一日目には台所に立って 料理をいっぱい作りたい あなたが好きな餃子や肉味噌(みそ) カレーもシチューも冷凍しておくわ 二日目には趣味の手作り 作りかけの手織りのマフラー ミシンも踏んでバッグやポーチ 心残りがないほどいっぱい作る 三日目にはお片付け 私の好きな古布(こふ)や紅絹(もみ) どれも思いが詰まったものだけど どなたか貰ってくださいね 四日目には愛犬連れて あなたとドライブに行こう 少し寒いけど箱根がいいかな 思い出の公園手つなぎ歩く 五日目には子供や孫の 一年分の誕生会 ケーキもちゃんと11コ買ってプレゼントも用意しておくわ 六日目には友達集まって 憧れの女子会しましょ お酒も少し飲みましょか そしてカラオケで十八番を歌うの 七日目にはあなたと二人きり 静かに部屋で過ごしましょ 大塚博堂のCDかけて ふたりの長いお話しましょう ? 神様お願い七日間が終わったら 私はあなたに手を取られ乍ら(ながら) 静かに静かに時の来るのを待つわ
 あなたが同じ状況になったとき,どんな7日間を過ごしますか。  文集「こうやまき」から,「作手村のむかし」の一話です。  小学1年生の文章なので,すべてひらがなです。読みにくいとは思いますが,お読みください。 ********    『ちょうじゃやしき』 (文・協和小1年 男子)  ぼくの すんでいる ところは とづろぶらくです。いまは いえが 十四けん あります。ぼくの まえの うちの おじいさんの そのまた おばあさんが およめに きたころ,いまから,百年ぐらいまえ,とづろは いえのかずも おおく,二十けんぐらい うちが あったそうです。ぼくの うちは とづろの いらばん はずれですが むかしは もう一けん いえが あったそうです。ぼくの うちの 上の はたけから やじりが でてきたことが あります。また,どうろを ひろくしたとき,おおむかしの おはかが あって ほねのようなものが でてきました。  けんどうを のんごうの ほうに あがって いったところの えばたという山の中に,いえが あったといいます。とづろばしを ずと はいっていった おくには ちょうじゃが すんでいて ちょうじゃやしきといった そうです。ちょうじゃの いえの あとが のこっていると いいます。  ぼくは,むかしの とづろは そうとう にぎやかな ぶらくだったと おもいます。なつやすみに なったら ちょじゃやしきの あとを さがしに いって みたいなと おもっています。 ********  1970年に綴られた『むかし』は,現在では“見られない”のかもしれませんが,何か“残っているもの”があると思います。  今の小学生,中学生が,『むかし』を訪ねてみるのは,地域で暮らす魅力を再発見することになるような気がします。  いかがでしょう。