集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

立夏。こどもの日。

鯉幟0505。 今日は,二十四節気の一つ「立夏」です。  春分夏至のちょうど中間にあたり,この日から立秋の前日までが「」です。  新緑の季節で,九州では麦が穂を出し,北海道では馬鈴薯や豆の種まきが始まるとされています。今年の「春」は桜の満開が早かったり,荒天があったりでした。「夏」の気候はどうなるでしょう。  また,七十二候では「蛙始鳴」候にあたり,蛙が鳴き始める時期を意味しています。  当地では,すでに蛙の鳴き声が大きくなっています。  自然の移り変わりを愉しみたいと思います。  今日は,国民の祝日の一つ「こどもの日」です。  「こどもの人格を重んじ,こどもの幸福をはかるとともに,母に感謝する」ことを趣旨として1948年に制定されました。  端午の節句にあてられたこの日は,“子供”でも“子ども”でもなく「こどもの日ですが,趣旨の後半にある「母に感謝する日」です。  我が子はもちろん,地域の子供,母親が幸福であり,過ごしやすい地域でありたいと思います。  そうした話をしたり,活動をするきっかけの「こどもの日」です。  「こどもの日」で思い浮かぶ童謡に『♪背くらべ(せいくらべ)』があります。
♪ 柱のきずは おととしの 五月五日の 背くらべ …
 何で,「去年」ではなく「おととし」なんだろうと思ったことはありませんか。  今年は「童謡誕生100年」にあたり,いろいろな催しがあったり,童謡が取り上げられたりしています。  そうした話題の一つとして,この「おととし」の由来を調べました。  この「おととし」であるのは,作詞した海野厚氏の暮らしに係わっていることでした。
 海野氏の実家には3人の妹と3人の弟がいました。中でも17歳年下の春樹は,海野氏にとって特別に可愛い存在だったそうです。  この歌は,海野氏が弟「春樹」の視線から書かれた詞です。  毎年帰郷していたのに,その年だけは病気(諸説あり)で帰郷できず,「もう2年も帰省していないが,弟は大きくなっているだろうか? 元気に暮らしているだろうか?」,そんな切ない思いが歌詞に込められています。
 歌詞の背景を知ると,歌が違って聴こえてきませんか。  今の子供は,「背くらべ」をしたことがあるのかな。 【関連】   ◇5.5. 「こどもの日」「端午の節句」(2015/05/05 作手小学校)   ◇「童謡誕生100年」(一般社団法人日本童謡協会)