集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

「4月を振り返る」(先生へ)

弘法様0506。 天気の良い日になりました。  夕食に,初物のレタスがありました。自然の力,恵みをいただきました。美味しゅうございました。  今日は,旧暦3月21日で「お弘法さま」の日でした。  この行事(接待)は,四国遍路(八十八ヶ所巡り)のお遍路さんへの接待になぞらえており,お参りされた方々にお菓子などがいただけます。  弘法さま(弘法大師)を祀る場所(寺・祠・社)にお参りし,接待を受ける姿がたくさんありました。  ゴールデンウィーク最終日,みなさんは,どのようにお過ごしでしたか。  今年のゴールデンウィークも,充実していましたか。  学校での指導について,「3・7・30の法則がある」と言われる方があります。  最初の3日間,1週間,1か月間に節目があり,それぞれの“意図的”な働きかけに成果や成長が表れます。  これまでの「3日間,1週間,1か月間」を振り返り,これからの子供達の行動・活動への“仕かけ”を考えて,連休明けの月曜日を迎えるとよいと思います。 ******** ◇学級づくりのチェック◇(古い記録(2001年)をベースに)  まず,子供達の学級生活の一日をイメージしてみましょう。  朝から帰りまでの子供の様子をイメージし,その項目や内容を洗い出します。そして,その項目や内容について誰が「仕切り役」となって活動を進めていくのかという“権限委託”を考えるのです。「主体的な活動」へつながる仕かけの一つです。  例えば,次のように一つ一つの項目をメモしていきます。
・朝,誰が教室の窓を開けるか ・朝,誰が教室の電気をつけるか ・朝の「職員打合せ」の時,子供達は何をしているか ・朝の会はどんな内容にするのか ・朝の会の司会は誰がどんな順番で行うのか ・授業開始と終了の号令は誰がかけるのか(そもそも号令をかけるのか) ・「学習班」はどうやって決めるのか(「学習班」はどのように編成するか) ・黒板は誰が消すか ・座席はどのように決めるか(「学習班」との関係はどうするのか) ・席替えの時期はどうするのか(いつ席替えをするのか) ・特別教室への移動の時,誰が整列の指示を出すのか ・特別教室の移動は,誰が連れて行くのか ・給食当番はどのように決めるか(「生活班」との関係はどうするのか) ・給食当番の交代期間はどれくらいにするのか ・給食開始と終了時の号令は誰がかけるか ・給食当番の役割分担はどのように決めさせるのか ・清掃分担場所はどうやって決めさせるか ・家庭学習帳(課題)はいつ提出するのか,誰が返すのか(配るのか) ・配布物は誰が配るのか ・係はどのように決めるのか(係のメンバーの編制方法はどうするのか) ・係からの提案や連絡はいつ行うのか ・係の活動時間はいつにするか ・休んだ子への連絡は誰がするのか ・日直はどうやって決めるのか(日直の編制方法はどうするのか) ・担任が不在の時,誰がクラス全体に指示を出すのか ・担任が不在の時,誰が他の先生に連絡するのか ・担任が不在の時にケガをした場合,誰が先生に連絡するのか
 一日の学級生活の流れをメモとして書き出すことによって,教師が行うものと子供達が行うものがはっきりしてきます。  また,学年によって,時期によって子供達ができることの差がはっきりしてきます。  こうした“点検”をもとに,改めて子供達と話し合い,学級の基本的な組織や活動の仕組みを作っていきます。  場面場面で“作っていく”ということもありまあすが,「学級の一日の生活」という全体をイメージする(俯瞰する)ことなく,“子供達任せ”的に組織を作ろうとしても,ただ混乱してしまうばかりです。  一日の生活をイメージすることにより「組織(集団)の漏れ落ち」がなくなり,子供達の生活や実態に即した,いわゆる“生きた組織”と育っていくのです。
********  先生,子供が夢のある生活を創っていけるよう,連休明けの“考えた仕かけ”をお願いします。 【今日の小咄】  山手線に乗っているうちに,眠ってしまった。  目が覚めて,「ああ,一周しちゃった。」とつぶやくと,隣に座っていたおじさんが,「あんた,二周目だよ。」と言った。  おじさんは…。