集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

寒露。「三間(サンマ)」は?

萩1008。 「今日は良い天気で気温が上がり…」と予報が伝えていましたが,朝は霧が出ており,その後も雲が目立ち,午後になって晴れてきましたが,“世間”ほどには気温は上がりませんでした。  残念  今日は,二十四節気の一つ「寒露」です。  寒露は「草花に冷たい露が宿る」という意味で,秋本番となり,山の木々が紅葉の準備を始めます。  朝夕の気温も肌寒さから“寒さ”に変わってきます。  出勤や登校,出かけるときに,“秋探し”をしながら周囲を見ていくと,これまで気づかなかった新しいこと・ものに出合えるかもしれません。  今日,新しい発見はありましたか。  昨日から“3連休”という方も多いと思います。子供達は休日を楽しんでいることと思います。  そんなことを考えていて「三間(サンマ)」を思い出しました。  秋の魚のサンマではありませんよ。  教育に関わってきたので,三間が“子供の成長に大切”として使いますが,社会人の生活について言われる方もあります。  「三間(サンマ)」は,「安全な」,「自由な」,「豊富な」の3つの「」です。  この3つの「」が,子供の世界からは消えかけて(消えて?)います。  子供の成長にとって「三間(サンマ)」が,“心の栄養源”を生むものとなっていると思います。  子供達が外で遊べばないのは,ゲームが身近になったことだけでなく,「遊ぶ空間」が減り,「遊ぶ時間」が少なくなり,「遊ぶ仲間」が見つからないからではないでしょうか。  ネット,ゲーム,スマホ  “悪人”扱いされますが,その存在が原因(問題)ではないのでは…。
 「子供が読書をしなくなった」と言われますが,「三間」に課題はありませんか。 ○時間  学校で“読書をする時間”はあるでしょうか。家ではありますか。  その時間を“つくる”ようにしていますか。 ○空間  生活のなかに,いつも“本”がありますか。  子供が“手の届くところ”にありますか。 ○仲間  本を“一緒に楽しむ”人(他者)がいますか。  楽しんで読書をしているモデルはいますか。
 空間と時間が“削減”されると,仲間が減ってきます。それにより,人が大事にしなければならない「いたわり」とか「感謝」の気持ちが薄らいでしまいます。  「昔は良かった」というつもりはありませんが,昔の日本の家庭では,家族が世間の荒波の防波堤の役割を果たし,家庭は癒しの空間でした。親子の“信頼”と“愛”に見守られて子供が育ってきました。  「三間(サンマ)」は,子供だけでなく,親や家庭から消えかけて(消えて?)いるような気がします。  今一度,生活の「三間(サンマ)」を見直し,それを大事にする“生き方”をしたいと思います。  そこから「いたわり」や「感謝」の気持ちが,「形」になってくるような気がします。  いかがでしょうか。