『深い学びが生まれる算数授業』(玉置崇・鈴木明裕・芳賀高洋・小林永児・共著)
今日も,よい天気でした。
今日から「歯の衛生週間」です。今年の標語は,『 「おいしい」と 「元気」を支える 丈夫な歯 』です。
そして,本年度の重点目標は,「生きる力を支える歯科口腔保健の推進 〜生涯を通じた8020運動の新たな展開〜」だそうです。
みなさんの歯は,健康ですか。
友人と知人の本『若い教師のための深い学びが生まれる算数授業 ―ベテランの授業を教育研究者が語る』(PLANEXUS・刊)が発刊されたと知り,注文して読みました。
注文はこちらから→ PLANEXUSの「学校力アップシリーズ(12)」
本書について,「はじめに」で,
この書籍はこうして出来上がった他に類がない自信作である。算数実践を紹介した書籍はこれまでもたくさん出版されているが,この書籍は優れた実践を算数・数学教育の視点,ICT利活用の視点,授業力向上の視点という3点で分析しているのだ。タイトルに「若い教師のための」としているが,ベテラン教師の方にも,十分役立つ内容の本だと自負している。と述べています。 若い先生,“他に類がない自信作”を読まずに授業力向上はありませんよ。 でも,タイトルの「深い学び」を注目して読み出した方は,「はじめに」を読んで「あれっ」と思っていることでしょう。 ここまで1回も出てきません。 これからの教育に関わるキーワードの一つだと思うのに…。 各学年2つ,全12の授業について,授業の「ねらい」「ICT利活用」「授業展開」「授業を終えて」の記録があり,それを「算数・数学教育の視点から」「授業力向上の視点から」「ICT利活用の視点から」が見開き2ページで述べられます。 その間に9つのコラムが載っています。 さて,どこにも「深い学び」が出てきません。 タイトルに偽りが…。 授業展開を担当している小林氏は,コラムの中で
私は,いつも“たのしい算数授業”をめざしている。“たのしさ”は様々であるが,私が考える算数授業の“たのしさ”は,次の3つを子どもたちが経験したときである。 ・解決の見通しが持てたとき ・新たな考え方を発見したとき ・数理的な処理のよさを感じたときと述べています。 それらの“たのしさ”が,12の授業から伝わってきます。小学校の先生なら,「こんな授業にしたい」と強く思われると思います。 それに続く3つの視点からの分析は,「えっ,そうなの」「なるほど」「そうすればいいのか」と,これまでの授業や指導を振り返ることでしょう。 授業展開にいる子供の学び…。 本書を読んでいる人の学び…。 「深い学び」がありました。 先生,算数を教えていてもいなくても,読んでみてください。 そして,「学び」を発信していくと,さらに学びが深まります。 本書の目次は,こちらで。