集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『この世界の片隅に 上・中・下』(こうの史代・著)

本0605。 今日もよい天気でしたが,当地では“寒い”一日でした。  週半ばは雨や曇りの予報となっています。当地の“気温が上がる”のは,いつになるかな。  今日は,二十四節気の一つ「芒種」です。芒(のぎ)をもつ植物の種を蒔くころです。現在では,すでに種蒔きは終わっています。  また,ちょうど梅雨に入るころで,少し蒸し暑くじめじめする時期となります。  この作品が映画になることを知ったのは,クラウドファンディングで費用を集めようとした頃でした。  そして,主人公の声を“のん(能年玲奈)”さんがすることになって,話題が広がったような,避けているような…。  そして「公開」となっても,上映館は少なかったようです。当地の近くで公開が始まったのも遅かったとようです。  “話題の映画”となった作品の原作『この世界の片隅に』(双葉社・刊)は,上・中・下の3冊です。  「上」の表紙をめくると「この世界のあちこちのわたしへ」と一行。  “あちこちのわたし”とは,どこにいる,行こうとしている,のだろう…。  「中」のはじまりは,「元モガ(モダンガール)」の姿です。  この元モガは,嫁ぎ先のお姉さん。苦労しているようです。  「第23話 20年正月」は「愛國いろはかるた」です。  “「い」は「伊勢の神風敵国降伏」”から,いろは順に“「す」「すぐれた國柄世界が仰ぐ」”まで載っていますが,これまで聞いたことがないので,絵や言葉が“そのまま”なのかは分かりませんでした。  戦時の言葉が並びますが,こんなのもありました。
「ち」 「ちいさいこと から 大きな發明」 「こ」 「ことばは 正しく はっきりと」
 今も生きる言葉だと思います。  こんな話題を出すと,「戦時の…」と教育勅語論議のように言われるのでしょうか。  “大切”の取り扱いが難しい…。  主人公のすずさんの暮らしに,今そして自分を重ねながら読み進めると,新しい姿が見えてくるような気がします。  お子さんと一緒に読んで,夏に向けて“平和”を考える話題にいかがですか
  目次 」 冬の記憶(9年1月) 大潮の頃(10年8月) 波のうさぎ(13年2月) この世界の片隅に  第1回 18年12月 から  第11回 19年7月 「」  第12回 19年7月 から  第28回 20年4月 「」  第29回 20年4月 から  第41回 りんどうの秘密(20年10月)  …  第44回 人待ちの街(21年1月)  最終回 しあはせの手紙(21年1月)