集団「Emication」別館

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『日本でいちばん心温まるホテルであった奇跡の物語』(柴田秋雄・瀧森古都・著)

雪0210。 西日本や日本海側を中心に「大雪に警戒」と呼びかけられています。みなさんへの影響は大丈夫ですか。  今朝,外を見ると雪が積もって,白い景色でした。1月のような雪を心配しましたが,風も強く吹いていたので,道などは2センチ程のでした。吹きだまりには,たっぷり雪がありました。  日中は晴れて,青空が綺麗でした。日の当たった道路などは,雪が解け乾きました。  今夜そして明日は…。  まだ,強い寒気に覆われています。みなさん,お気をつけください。  来週19日の「新城市民文化講座」に登場する柴田秋雄氏の『日本でいちばん心温まるホテルであった奇跡の物語』(SB Creative・刊)です。  赤字が続き経営が危うくなった(?) ホテルアソシア名古屋ターミナルが,柴田氏のリードで生まれ変わったことは,本にまとめられ,ドキュメンタリー映画にもなって,大きな話題になりました。  総支配人となった柴田氏が「日本一幸せな従業員をつくる」と取り組んだホテルであった“感動エピソード”から4つが語られています。  第2話「涙味のスープ」は,東海地方を未曾有の集中豪雨が直撃したときの出来事です。  話に登場する愛子さんは,
 私は,そんなの“きれいごと”だと思った。確かに,高校を中退した私を雇ってくれたことは感謝している。でも,だからといって従業員やお客さんのことを家族のように思えなんて,そんなのは理想論に過ぎないのではないだろうか。
と思っていました。これが“普通”の感覚なのでしょう。  その彼女に
「上司とか社員とかアルバイトとか,従業員とか客とか,そういうボーダーラインを超えた関係を築いてこそ,仕事を超えた仕事ができると僕は思うんだ」 「仕事を超えた……仕事?」 「そう,例えば,さっきの金山さんみたいに (略)
など,“仕事”への出会いと発見がありました。そして,気づきが生まれてきます。
 でもjこのホテルは,「仕事=与えられるもの」ではなく,「仕事=与えるもの」という認識なのかもしれない。生きてきた上で得た知識や思いやりを,職場というフィルターを通して発揮する。だから「仕事だけ」「生活だけ」と,どちらか一方だけを優先させるのではなく,どちらもちゃんとしないといけないのだ。
 彼女の「ボーダーライン」は…。  4つの物語で描かれる「日本でいちばん心温まるホテル」への歩みや秘密は,それに感動するだけでなく,“自分はどうしてる”,“真似してみよう”などと自分に重ねます。  ホテルでの出来事ですが,どの業種に携わる方にもお薦めです。
  目次 はじめに 第1話 私に、ありがとう 第2話 涙味のスープ 第3話 夢のバトン 第4話 お客様からのおもてなし おわりに
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