第2回新城市平和祈念式典。
台風12号が西進を続け九州に上陸していきます。
異例の進路で,その影響と被害を心配しました。昨日,強風や大雨への備えをして台風を迎えましたが,幸いなことに大きな被害がなく当地を過ぎていきました。
みなさんは,大丈夫ですか。大丈夫でしたか。
午後,第2回新城市平和祈念式典があり,後援する新城市遺族会の役員として参加しました。
遺族会が行ってきた戦没者追悼式を“新しい形”にかえ,昨年度より“市民が平和を祈念する場・時”として開催されています。
平和祈念式典は,
○開会のことば ○黙祷 ○市長式辞 ○献花 ○来賓あいさつ ○講話(第1部) 『豊橋空襲・18歳の体験』 ○講話(第2部) 『新城高等女学校と学徒動員』 ○平和都市宣言唱和 ○閉会のことばと,“講話”が中心の式典でした。 今回は,中学生の参加を計画し準備していましたが,台風12号の影響で対応できない(?)ことがあり,今日の参加は家族と一緒に参加できた生徒だけだったようです。残念でした。 第1部の講話「豊橋空襲・18歳の体験」では,昭和20年6月19日深夜の豊橋空襲で大怪我を負った白井門治氏が,その時起こったこと,体験したことを語っていただけました。 子供達にも出前授業をしている白井氏は,最後に「子供達に伝えていること」を強く言われ,ぜひ中学生にも聞かせたいと思いました。 第2部は,現在,長篠城址史跡保存館で行われている特別展『新城高等女学校と学徒動員』を担当する山内祥二氏が,関係者への聞き取りで得た情報・話を紹介いただきました。 昨年の記事に,
会場は“満員”で,大盛会の第1回でした。 でも,気になっていた「“若い世代に語り継ぎ”を形にする」ことができたのか,足らなさを感じます。 お招きした“伝承者”は,さらっと言われましたが,研修を受けた方です。話をする相手は“次世代”を想定しているように思います。 今日の市民発表,講話を,もっと多くの“次世代”に直接伝えられる式典であったなら…。と書きました。 今年は台風の影響もあったようで昨年ほどではありませんが,盛会で開催できました。 しかし,会場を見渡しても「次世代へ継承し…」ということの難しさを感じました。 この点への“改善”が急務だと思います。 閉会のことばで,「平和」と「安心・安全な街づくり」をキーワードに,“不戦の誓い”からの平和だけでなく,自然災害への備えとして「風の通り道は…」「水の出るのは…」「もし堤が崩れたら…」という先人からの言葉も,次世代へ伝えていただけるようお願いをしました。 追悼と先人への感謝,今への感謝,そして未来(あす)を考えた一日でした。 ありがとうございました。 【関連】 ◇新城市平和祈念式典(2017/07/29 集団「Emication」) ◇新城市平和都市宣言(新城市) ◇豊橋空襲を語りつぐ会 ◇新城高等学校 学淵祭 企画『新城高等女学校 70年前の悲劇』(pdf 2015/11/06) ◇長篠史跡保存館で特別展「新城高等女学校と学徒動員」(2018/07/19 新城・勝手に応援隊)