先人に学ぶ(2) 意図的に
昨夜までの雨は上がり,青空が広がりました。強い風が吹きましたので,暖かさは今一つですが,若葉の美しさが際立ちました。
今日は,国民の祝日の一つ「みどりの日」でした。「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し,豊かな心をはぐくむ」ことを趣旨とした日です。
1989(平成元)年から2006(平成18)年までは,昭和天皇が生物学者であり自然を愛したことから天皇誕生日であった4月29日でした。その後,5月4日に移動しました。
「ゴールデンウィークのうちの一日」という捉え方をしがちな祝日で,「何の日?」と問われても答えが出ない方もみえるのではないでしょうか。
みなさん,自然に親しむ一日でしたか。
「学ぶは,“まねぶ”であり,”まねる(真似る)”とも同じ語源である。」
聞いたこと,見たこと,教えててもらったことを,それを「真似して」「試して」「確かめて」自分のものになっていきます。
先回の年度初め(4月)の記録に続けて,自分の記録にあった「先人の言葉(教え)」からの第2回です。
(13) (表現と表記の問題で)学年・学級通信の表現は慎重に,表記は本則に添って,よく検討し,考える。 (14) (学校週5日制に向けて)消極的な指導でなく,積極的な指導を。宿題でなくても作ってくる(作っていく)子供を育てる。 (15) (家庭科の授業検討会で) 活動…「考える」ももちろんそうだが,手を動かして,体を動かしての《活動》を組織したい。 授業…子供だけではできないことを,教師の力で,できないことができるようになる意図的な営みを。 考える…「材料」と「足場」が必要。 (例) 違いを明らかにする。解く。再構成する,いろんな側面がある。 だから,「資料から,何を分からせるのか」「資料から,何を気づかせるのか」「資料から,何がおかしいのに気づかせるのか」。そこから,「どう問えばいいのか」が出てくる。 資料が出た…生徒が「気づかなかったこと」が見えてくるように。 学年が,「教科で」「学習で」育てることは,どんなことか。 (16) 美術室の作品を壊す(壊れた)。盗んでいったものは,「無」になっていないが,作品を壊すのは,「文化を無にする」行為である。 (17) (修学旅行について)“知らない場所, 内容をもとに計画する”という現状に無理がある。 (18) 東京に行ったら, 行っただけの意味をもたせる。ルールを守る, 時間を守るだけの旅行なら,新城でやっても同じ。まだ経験の浅いころであり,年度初めに「表記の本則」を問われたり,授業を通して「(教師の)意図的な営み」,「(教師の手で)見えてくる」について考えることで,その後の“指導”や“姿勢”が変わっていったように思います。 感謝 【今日の小咄】 おなかの調子が悪い5歳の息子が,トイレから出てきた。「どう? 軟らかかった?」と聞くと,「触らなかったから,わからなかった。」