集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

図形。 『困っている子を見逃すな』(宮口幸治・著/佐々木昭后・作画)

図形1120。 朝から雨模様の天候でしたが、屋外で活動するのに困ることはなく過ぎました。そして、寒い日でした。  先日、図形の話題から、「円周を結んでできる」を描きました。  円周を6等分、12等分…としたものから、いろいろな“”が描けました。  36等分した点を結んで“模様”を描きました。ズレや乱れなく描くのは無理でしたが、まあ上出来かな。  書店の書架に並んだ『ドキュメント小説 ケーキの切れない非行少年たちのカルテ』(新潮社・刊)を見つけ、買おうと手を伸ばしましたが、積読のままの本が多いことに気づき、後日にしました。  宮口氏が“境界知能”の子供達を取り上げ、その困り感と対応を、マンガで伝える『困っている子を見逃すな マンガでわかる 境界知能とグレーゾーンの子どもたち2』(扶桑社・刊)です。この図書のことを知りませんでしたが、シリーズ本で第2巻でした。
 本書は第1巻の続編としての位置づけですが、内容的には、第1巻で扱わなかった学習面と身体面で困っている子どものサインと、その理解や対応方法(略)
 主人公は新任教師の大頭陽人、小学2年を担任する熱血教師です。学級の子供の行動、そして上司・先輩・同僚の先生方の教えや支援を受けて対応していく様子が描かれます。  子供達の様子、その子への対応が、マンガで分かりやすく描かれています。
 友だちに乱暴する、計算が苦手…。なぜこの子は「普通」でないのか?  80万部超の大ベストセラー『ケーキの切れない非行少年たち』シリーズの著者による弱さのある子どもたちに必要な“正しい理解と効果的な支援策”  近年よく取り上げられる「発達障害」や「知的障害」の子どもに関する書籍は多数あります。  しかし、発達障害や知的障害とは診断されないものの、生きづらさを感じている子どもたちがたくさんいるのを知っていますか?  IQ69以下の知的障害には該当しない一定の支援が必要な「境界知能」や何かしらの課題があるけれどはっきりした原因や状態がわかりにくい「グレーゾーン」と位置づけられる子どもたちのことです。
 この本で「境界知能」という用語を知りましたが、登場する子供達に、これまで多く出会ってきたように思います。  そのときの対応は…。  専門書(?)で学べる方には物足りないでしょうが、事例を紹介し対応が描かれており、「○○さんと似ている」と、これからの対応が学べます。  子供に関わる仕事、教育に携わる方にお薦めです、  第4巻までありますが、まず気になる一冊からいかがですか。
   目次 はじめに 登場人物紹介 プロローグ 第1章 学習の土台ができていない子を見逃すな 第2章 身体が不器用な子を見逃すな 第3章 境界知能とグレーゾーンの子を見逃すな 第4章 非行化の背景を見逃すな<非行編> おわりに
【関連】   ◇JACOGT(一般社団法人日本COG-TR学会)   ◇『ケーキの切れない非行少年たち』(宮口幸治・著)(2020/01/13 集団「Emication」)   ◇『どうしても頑張れない人たち』(宮口幸治・著)(2022/01/02 集団「Emication」)