集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

意見交換会。 『居場所がないのがつらいです』(高橋源一郎・著)

街1105。 天気のよい日が続いており、暖かい日でした。  昨夜、作手地域意見交換会つくで交流館で開かれ、参加しました。  会は、「10年度の作手ビジョン・新城ビジョン」をテーマに、初めに市長から
○ 作手地区の強み ○ 関係人口(行動人口)を強みにしていく ○ 移住ポータルサイトの開設 ○ 「奥三河メディカルバレー」の推進
の提言があり、“積極的に提案を!”と始まりました。  終了時間まで、意見が途切れることなく“積極的な提案”が続きました。  その提案・意見についての“回答”は…。  会場は、市長はじめ部長など幹部、地域協議会の委員、市役所職員でいっぱいでした。  積極的な提案を受けて、それを“形にする”、それが“形になる”のは、いつになるでしょう。  過去の意見や成果は…。  著者名を見て手にした『居場所がないのがつらいです みんなのなやみ ぼくのこたえ』(毎日新聞出版・刊)です。  本書は、毎日新聞の『人生相談』に掲載されたものを書籍化したものです。
 「生きているのがむなしいです」「妻が家を出ていった」「パパ活する女性、許せない」など108の悩みに作家・タカハシさんが寄り添います。  毎日新聞「人生相談」書籍化第2弾!
 108件の相談が5章に整理されており、興味のある内容から読み始めるとよさそうです。  また、見開き2ページで相談と回答が載っており、気になる相談を選んで、どこからでも読むことができます。  いろいろな読み方で、相談者に寄り添い、高橋氏の回答を味わえます。  著者が7年前から新聞の『人生相談』を受け持ち、330本ほど回答してきたそうです。
 その人は、話したかったんです。誰かに。でも、話す相手は誰でもいいわけじゃない。その話を、優しくきちんと受け止めてくれる誰かじゃなきゃだめだった。そして、そのとき、それをだきたのは、たまたまわたしだったのです。 (略) 送られてきた人生相談を読み、それから、どんな回答をしようかと考えるとき、わたしは、そんな風景を思い浮かべます。
 本書では、相談は短くまとめられていますが、届いた人生相談(手紙)は深く述べられているようです。その相談をきちんと受け止め、回答をしていきます。  相談者に寄り添った優しい回答ですが、時に“はっきり断ずる”言葉も述べられます。
○ ひとこといわせてください。あなた(とあなたの夫)、親になる資格がないですよ。子育ては夫婦の仕事です。あなたの両親(祖父母)の仕事ではありません。 ○ もう一度書きます。怒ってください。キレていいです。でも、それだけでは、結局、彼らと同じになってしまう。気にする価値もない人たちなのだから。前を向きましょう。
 本書を読むとき、相談を読んだところで本を閉じ、「あなたの回答」を考え、口にしてみましょう。  それに続いて、本書の回答を読む…。  著者の言葉、引用された話…、あなたの心が温かくなります。
   もくじ お話は続きます ? 生きているのがむなしいです ? 息子が自死、立ち直れず ? 妻が家を出ていった ? 新婚の家が落ち着きません ? 人を信じても裏切られる おわりに
【関連】   ◇高橋源一郎 (@takagengen)Twitter)   ◇人生相談毎日新聞)   ◇『答えより問いを探して』(高橋源一郎・著)(2019/10/07 集団「Emication」)