集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

作業。 文殊菩薩・不動様・行者様 (作手見聞録)

花1027。 雲が目立ちましたが、陽気のよい日でした。  今日、保全会の作業がありました。曇っているおかげで、暑さもほどほどで作業が捗りました。  背丈を超えるほど伸びた茅、びっしり茂った草の荒地が、とても綺麗になりました。  刈払機の振動を受け続けたり、太い茅を刈るのに力を入れたりしたことで、体のあちこちが痛くなりました。年々、辛さが増して…。  みなさん、お疲れさまでした。ありがとうございました。  今夜,第2回作手地区学校運営協議会が予定されています。  本年4月以降の園・小中学校のようすと、これからの予定が報告され、意見交換があります。  旧作手村が、地域情報をまとめたA5サイズの冊子『作手見聞録』を作成し、配付していました。数回の更新があり、表紙の異なるものがありました。  発行年が明確ではありませんが、手元にある冊子から順に紹介します。 ********     作手見聞録     作手の石仏と歌碑 文殊菩薩1027。  文殊菩薩  須山の文珠山の山上に三百平方メートル程の平地があり、壕もあリます。ここは城跡で、一夜城と呼ばれた城がありました。この城は元亀年間、奥平氏が武田氏とのやりとりの中で一夜にして築いてしまったといわれております。  後に村人がこの城跡に文珠菩薩を祭リました。立派な菩薩とその眷族が残されています。  文珠菩薩は、「文珠の知恵」という言葉があるように、最も知恵がすぐれている菩薩です。釈迦如来の脇士の一人として普賢菩薩と共に左側に立っています。  須山の文珠菩薩は八髻文殊形で立派な獅子座に乗っており、表情豊かな三人の眷族がおり、珍しいものです。本村ではこの他には見つかっておりません。 不動様1027。  不動様  不動様と庶民から親しみをこめて呼ばれる神様も、密教における五大明王の一人です。すべての悪を降状させるために、大日如来が姿をかえて出現させたものといわれています。  明王のなかでは唯一の一面二臂で、目を怒らせ、右手に剣、左手に索を持ち、燃えさかる炎を背負った姿で、滝や川のほとりに祭られております。剣は、怒り、恨み、ぐちの三毒を切り払う知恵を表わし、索は衆生が迷いの道におちいろうとしたとき、これでしばって救う綱を表わし、炎は一切の煩悩を焼きつくす大慈悲心の徳を表わします。滝水は修業の場にちなんだもので、水の神として祭られることによるものとされます。 行者様1027。   行者様  役行者または役小角と言い、山岳宗教・修験道の開祖と言われています。大和葛城に生まれ、葛城山中で長年修業の末、遂に特異な呪術を会得し、海の上を走り、空を飛ぶ事が出来たと言われます。山で修行をしたので右手に杖をつき、左手に巻物を持って、急坂の山中などを動き易いように一本歯の高下駄を覆き、長い髭を生やして、大岩の影や石室の中に腰掛けています。  村内の旧村落のほとんどに一体ずつあり現在も行者講を継続している地区も多くあります。 ********  注)これまでの記事は〈タグ「見聞録」〉で