集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『東大の先生! 文系の私に超わかりやすく高校の数学を教えてください!』(西成活裕・著)

大雪0206。 昨日からの雪が降り続く,寒い寒〜い一日でした。  「寒くれやる気がでない。」を言い訳に,すべきことを先送りにして,ドラマ・映画を観て時間が過ぎてしまいました。  いろいろ話題になっているドラマ『新聞記者』の残りを一気に観て,続いて『頭取 野崎修平』を,そして…。  先送りした“こと”は,いつできるか…。  先日読んだ“中学3年分の数学が数時間で終わってしまう禁断の書”『東大の先生! 文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!』に続いて,高校数学を学ぶ『東大の先生! 文系の私に超わかりやすく高校の数学を教えてください!』(かんき出版・刊)を読みました。  本書のそでに「数学アレルギーのオトナのために サクッと高校数学がやり直せる本です。」とあり,次の説明がありました。
【通常のルート】 ゴールに向かうために,数十もの単元を1つずつこなしていく  ↓↓ 【本書のルート】 讃嘆ルートでゴールに到着! ほとんどの単元を復習できる! たった3段
 本書も“たった3段”です。そしてR18指定の禁断の書でした。  中学の数学に続き,西成先生が,文系ライターの郷さんに教えます。ただし,郷さんの肩書(?)は“もう数学が苦手とは思わなくなった文系ライター”に変わっていました。  前書の6日間で“数学アレルギー”が治ってきているようです。本書の6日間で“数学を語れる文系ライター”になるかもしれません。
 (郷) いやーーー,見事なまでに呪文化していました(笑)。でも,今回の授業で「意味」がよ〜くわかりました! (西成) …ということで文系数学の授業はここまでで終わりです!  高校卒業おめでとうございます!!! (郷) え,ウソ…? 高校(文系範囲),全部終わり!?  いままでナゾの記号を見るだけでめまいがしていましたけど,今回の授業でめちゃくちゃクリアになりました…!!!  ありがとうございます!!!(感涙)
 本書(高校文系数学のゴールは,「代数→ データを扱えるようになる。」,「解析→ 4つの関数をマスターする。」,「幾何ピタゴラスの定理を一般化する。」の3つ(3段)です。  そして,本書では文系数学をクリアした後,「ベクトル」と「微分積分」の理系数学に学びを拡げています。
 AIは未来予測をするけど,根拠が弱い。統計は根拠はあるけど,変動に弱い。じゃあ,ある企業がビッグデータを使ってどうにかしたいと思ったら,その両方ができる数学者を呼べということですか?(略) 「ちゃんとした理屈に基づいて未来予測ができるのは数学をきちんと勉強した人だけ」なんです。
 さあ,大人の皆さん,東大人気教授の数学教室で学んで,「数学をきちんと勉強した人」の一人になりませんか。  読書メモより
○ 「文系人間」って,数学が苦手というより,早々に数学を諦めた人たちのことなのかもしれません。 ○ いつでも自力で公式が導き出せる状態になっておくことが,数学を学ぶ上で重要な姿勢なんですよ。 ○ 方法その1は「とにかくがんばる」 方法その2,巨人の肩に乗って,便利な公式を使わせてもらうということです。 ○ みんな相加平均しか習わないからほとんどの人は「平均=足して割る」という固定観念にとらわれているんですけど,ものすごい数ある平均のなかのひとつにすぎないんです。 ○ 社会問題の多くは,数学のいろんなアイテムを組み合わせることで解けるんです。 ○ ベクトルの正体は「大きさ」と「向き」という(略) 人生で接してきたあらゆる数字って,いわば何かのものさしで測った大きさを表したものなんです。 ○ 量の概念というのはスカラーから始まって,ベクトルが生まれ,これをさらに一般化したものがテンソルである。 ○ だったら n-1 も n とみなしてしまえ! というのが,ニュートンライプニッツの超絶に雑で,超画期的な発想。
   Contents はじめに 登場人物紹介 1日目 もっと数学を楽しもう! 2日目 楽勝で!高校文系数学の「代数」をマスターする!! 3日目 超あっさり!高校文系数学の「解析」をマスターする!! 4日目 爆速で!高校文系数学の「幾何」をマスターする!! 5日目 特別授業? 幾何の最終兵器「ベクトル」を学ぼう!! 6日目 特別授業? 「微分積分」で未来を予測してみる!! あとがき