2(2-10) 森林組合でインタビュー (わたしたちの村つくで 改訂版)
雲の目立つ,寒い冬の日でした。
外に出ていて地区の民生委員に会い,最近の情報交換ができました。
「○○は…。」,「先日,△△から…。」…
わざわざ相談したり報告したりするほどの話ではありませんが,新しい話題・情報がありました。ありがとうございました。
ネットに,シカゴ市のトイレ事情の記事がありました。
シカゴ市、全ての公立校にあるトイレを一律オールジェンダートイレに。男子のみ女子のみのトイレは無くなる。 多様なジェンダーアイデンティティを包括し、誰もが心地良くトイレを利用できるようにするのが目的とのこと。今後広がっていく多様化への対応なのでしょうが,「異性とトイレを共用したくない生徒」の声はないのでしょうか。 ちょっと気になる話題でした。 郷土読本『わたしたちの村 つくで』(2004新改訂版発行)の「2 わたしたちのくらしと働く人々」からです。 ******** 2 村で働く人々 作手村の林業 森林組合でインタビュー 作手村の林業のことをもっとくわしく知りたくて,森林組合で話をうかがいました。 作手は村の面積の約9割が森林で,そのうちの約87%がスギやヒノキの人工林だということでした。ここのところ,外国産の木材におされ,国産材の値段が下がり,利益が少ないので,森林の手入れができなくなっている林家が多くなっているそうです。また,お父さんたちの世代では,ほかに仕事を持っているので,山仕事ができない人がふえているということでした。 森林組合では申し込みがあれば,山の手入れの手伝いもしてくれるということでした。それでも,出費がかさむからと,手入れをしない山がふえてきているそうです。
森林組合の人の話 森林組合では,山を管理する仕事をやっています。最近は,植樹や下刈りは少なく,間伐の仕事が多いですね。1haの森林の間伐をするのに約15万円ほどの費用がかかりますが,補助制度を利用すれば,5万円程度の負担でできます。近ごろ,地球温暖化が心配されるようになって,森林を大切にしようという運動がさかんになってきています。それにともなって,環境を守ることを目的としたいろいろな制度ができてきました。森林組合では森林を,水源を守るための保安林として指定してもらうように林家によびかけています。間伐などの仕事を国の費用で行うことができるようになったり,税金の面で優遇されたりと,山を守っていくためにはよい方法だと思われるからです。 間伐をしない山は,木が成長しないだけでなく,日差しが入らないので下草が育たず,保水力のない山になってしまうそうです。
組合長さんの話 何代かにわたって,おじいさん,ひいおじいさんは,この山に植林をし,森を育ててきました。みなさんも,森を我が家の宝として,関心を持ってほしいと思います。ぜひ,森を大切にしてください。そして,森林が次の世代に受けつが れていくようにしてほしいと思います。成木になるには60年近くかかりますが,木は日々生長しています。世界的には,木材の消費がのびています。いつか日本の林業が見直されるときがくると思います。******** 注)これまでの記事は〈タグ「新わたしたちの村」〉で 注2)郷土副読本は,小学3,4年生に向けて「ふりがな・るび」がたくさん付いていますが,掲載にあたっては省いています。 注3)多くの写真や図版が載っていますが,すべてを紹介(掲載)していません。ご了承ください。