集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『医学のたまご』(海堂尊・著)

絵手紙1204。 晴れましたが,空に雲が目立ちました。その雲は厚く重い感じの暗い雲でした。  午後,小雨が降りました。雪になるかと思いましたが,そこまで寒くはなりませんでした。  今朝,作手地区の北部では,初雪が降り,白い景色になっていたようです。   ◇朝の屋根が真っ白、作手菅沼の初雪(つくでスマイル)  今夜は…。  朝,仕事を始めると,突然ネットに繋がらなくなりました。業者のホームページを確認しても,障害情報などはありません。ひとまずメールで連絡し,仕事を中断しました。  しばらくして業者から「現在○○で…」と電話が入りました。業者の対応に感謝。  午前中に回復しましたが,今日は休養日としました。  読書週間につくで交流館の図書室で,ヨシタケシンスケ氏の装画や本を3冊借りました。  その中の一冊,2008年発刊の『医学のたまご』(角川文庫)です。図書室にあったのは2018年8月第13刷理論社発行のものでした。  今年,この“たまご”が13年の時を経て孵化した姿(?)が描かれる『医学のひよこ』『医学のつばさ』(ともにKADOKAWA)が発刊されています。  “”につながる「スーパー中学生医学生 曽根崎薫」の物語です。
 僕は曽根崎薫、14歳。歴史はオタクの域に達しているけど、英語は苦手。愛読書はコミック『ドンドコ』。ちょっと要領のいい、ごくフツーの中学生だ。  そんな僕が、ひょんなことから「日本一の天才少年」となり、東城大学の医学部で研究をすることに。でも、中学にも通わなくちゃいけないなんて、そりゃないよ……。医学生としての生活は、冷や汗と緊張の連続だ。なのに、しょっぱなからなにやらすごい発見をしてしまった(らしい)。教授は大興奮。研究室は大騒ぎ。しかし、それがすべての始まりだった……。
 全国統一潜在能力試験を実施し,その結果から“未来を創るスーパー中学生”を見出そうという“大人の思惑”が,全国一番となった中学生の生活を大きく変えていきます。  ごくフツーの中学生である主人公には,中学校の勉強と宿題だけでも精一杯なのに,求めていない医大生の研究は“”でしかありません。  本人の思いとは関係なく,周囲が動いていきます。  主人公を助ける同級生の三田村,美智子…  研究室の桃倉さん,佐々木さん…  一番の頼りは外国で研究生活をするパパ,そしてパパの言葉…。  主人公が,大学病院に巣食う悪,そして大人に向かっていく姿に,わくわくしました。  新刊(続編)も読んでみようと思います。
   contents 第1章 「世界は呪文と魔方陣からできている」と、パパは言った。 第2章 「扉を開けたときには、勝負がついている」と、パパは言った。 第3章 「初めての場所でまず探すべきは、身を隠す場所だ」と、パパは言った。 第4章 「エラーは気づいた瞬間に直すのが、最速で最良だ」と、パパは言った。 第5章 「ムダにはムダの意味がある」と、パパは言った。 第6章 「閉じた世界は必ず腐っていく」と、パパは言った。 第7章 「名前が立派なものほど、中身は空っぽ」と、藤田教授は言った。 第8章 「悪意と無能は区別がつかないし、つける必要もない」と、パパは言った。 第9章 「一度できた流れは、簡単には変わらない」と、パパは言った。  第10章 「世の中で一番大変なのは、ゴールの見えない我慢だ」と、パパは言った。 第11章 「心に飼っているサソリを解き放て」と、パパは言った。  第12章 「道はいつも、自分の目の前に広がっている」と、ぼくは言った。 感謝の言葉と未来への言葉
海堂尊氏の本】   ◇『トリセツ・カラダ』(海堂尊・著)(2020/08/08 集団「Emication」)   ◇『コロナ黙示録』(海堂尊・著)(2020/08/01 集団「Emication」) 【関連】   ◇海堂尊公式ホームページ   ◇【新連載試し読み 海堂尊「医学のひよこ」】桜宮中学の3年生になったカオルたちが 洞穴で発見したのは……大きな「たまご」!?(カドブン)