文化祭。 『未来をつくるあなたへ』(中満泉・著)
綺麗な青空の晴れでしたが,気温のわりに“寒い日”でした。
今日,作手中学校の文化祭(作中祭)がつくで交流館で行われました。新型コロナ禍で一般の参観は制限されていましたが,お許しをいただいて作品展と体育ダンスの発表を見学させていただきました。
『架ける45 〜beyond the summit〜』をスローガンに,これまでの学習や活動の成果の発表でした。
○ 和太鼓1部 2年生の演奏 ○ オープニング ○ 体育ダンス発表 ○ 絆講座 ・蒔絵,苔玉,ボルダリング,茶道,フラワーアレンジメント ○ 合唱コンクール ○ 和太鼓2部 1・3年生の演奏 ○ エンディング中学生の“凄さ”に感心し,圧倒されました。ありがとうございました。 「ジュニスタ」が創刊され,その一冊『未来をつくるあなたへ』(岩波ジュニアスタートブックス)を読みました。
○ 中学生が自分の可能性を広げていくためのシリーズです。 ○ 「自分で考える力」を養う視点を提示します。 ○ 「正解のない問い」の答えをいっしょに探ります。 ○ 新しい世界を知り,興味や関心を広げることを応援するシリーズです。本書は,2019年4月から2021年1月まで毎日小学生新聞に連載された記事がまとめられたものです。 記事の終わりに「キーワード」が載り,用語について補足の説明があります。 記事の終わりが,子供達に向けた呼びかけや,著者の思いが述べられています。
(略) 声をかけてもらうだけで勇気が出るのです。 そんな小さなことから,大きな連帯が生まれると,私は思います。出来事や数値を具体的に示しながら「世界の今」を子供達に伝え,著者の言葉から“考える”ことに誘っています。 取り上げられたテーマは,どれも大人として“知っている”つもりでしたが,著者が国連事務次長・軍縮担当上級代表として述べる事柄には,新しく知ることが多くありました。 子供に向けて語る内容は,やさしく分かりやすい記述です。大人にとっても,深く知ることのできる内容でした。 本書をお子さんと読んで,一緒に考え,話し合ってはいかがですか。 新しい“あす”が見えてくることでしょう。 みなさんにお薦めです。 読書メモより
○ 最初に避難した国から,先進国に受け入れられることを「第三国定住」と言いますが,その数は10万人ぐらいです。 ○ そして21世紀,頑張る女子を応援するのがカッコイイ男子です。(略) 少女よ,そして少年よ,大志を抱け! ○ そして今も「未来のための金曜日」の活動は続いています。これは,みなさんがこれからも住み続ける地球の生存にかかわる話。あなたは何をすべきなのでしょうか? そして私たち大人は,今何をすべきなのでしょう。 ○ 困難な問題を解決する新しいアイデアや方向性は,自分と正反対の考えを聞き,「あ,そういう考え方もあるんだ」などと対話する中で生まれることが多いのです。 ○ 「他の人からの親切一つひとつに感謝し,他の人を思いやるところから「平和」は始まるのだろうか。(略) 「平和」は,人任せにするのではなく,一人ひとりの思いやりや責任ある行動で築きあげていくものだから」。 あるきっかけで出合ったこの一文に,私は強く共感しました。 ○ 四つの資質 ・(略) 未来を常に考え,ビジョン(見通し)を持つこと。 ・(略) それを可能にする勇気と決断力を持つこと。 ・(略) 耳を傾ける余裕と柔軟さを持ち,変革を進める力にする能力。 ・(略) 常に誠実であること。
目次 はじめに 1 世界は必ず変えられる 2 NPTと核軍縮── 条約の力をいかそう 3 世界難民の日── 支援は小さな勇気から 4 ジェンダー平等── 少女よ! 大志を抱け 5 核兵器禁止条約── 被爆者の声を聞こう 6 広島、長崎の日── 一人ひとりを感じて 7 気候行動サミット── 世界全体の危機を前に 8 前に進む軍縮── 地道な努力が人を救う 9 未来のための軍縮── 禁止すべき新たな武器 10 ツツ大主教の言葉── 希望のとりこになる 11 広がる格差── 早急な取り組みが必要 12 三つの提案── 対話と勇気と信念と 13 コロナ危機── みんなが安全でなければ 14 原爆から75年── 未来をひらく記憶 15 ハリスさんの姿── 未来のための闘い 16 リーダーとは── 他者に心を寄せて 1歩踏み出したいあなたへ 関連情報マップ【関連】 ◇中満泉 (@NakamitsuUN)(Twitter) ◇毎日小学生新聞 (@maishodesk)(Twitter) ◇岩波ジュニアスタートブックス(岩波書店)