集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『子どもが育つ学級をつくる「仕掛け」の技術』(若松俊介・著) 9月からの学校は…

8月15日0815。 今日は「戦没者を追悼し平和を祈念する日」(1982年閣議決定)です。  1945年8月10日,米英中3国によるポツダム宣言受諾を申し入れ,8月15日無条件降伏し,第二次世界大戦終結しました。  1945年8月15日正午,昭和天皇による玉音放送によって日本が無条件降伏したことが国民に伝えられました。  新型コロナ禍の8月15日,大雨で被害の出ている8月15日,「平和」と「安全」を考えました。そして「安心」を考えました。  今日,どのように過ごしましたか。  紹介する図書は,“教員向け”の内容と記述の教育書です。  そのなかで,お薦めするのは,“新型コロナ禍で教職をスタートした先生”,教壇に立って1年から3年といった先生です。  昨年,学陽書房「オンライン授業」に関する本を読ませていただきました。  今回は『子どもが育つ学級をつくる「仕掛け」の技術』(学陽書房・刊)で,学級づくりと指導法についての“仕かけ”が述べられています。  また,どの項目もコンパクトにまとめられ,最後に,1行で「ポイント」が述べられています。第1章を読み終えた後は,先にポイントを読み,そこで気になった・知りたいと思ったことから読むのも,経験の少ない先生には,分かりやすいかと思います。  著者は,「自律性」と「協働性」を大切にすることで,子供を育んでいく“仕掛け”を提案しています。
○ 自律性が育っていると,自分の人生を自分で切り拓いていくことができます。 ○ 「学級での協働が大切」という狭い次元の話ではなく,人として生きる上で協働性が必要になります。
 この二つを育てる仕掛けを,自律性と協働性それぞれに「3つのステップ」で提案します。
○ 「問いかける」→「チャレンジする場を用意する」→「ふり返る場をつくる」 ○ 「子どもたち同士が関わる場を増やす」→「目的を共有する場をつくる」→「ふり返る場をつくる」
 第2章から,学級経営と授業・学習のなかでの“3つのステップ”を具体的に述べており,その姿勢について,これまでの指導や経験と重ねて読むとよいでしょう。  また,第1章に続いて「第6章 教師として大切にしたい心構え」を読んでおくと,具体的な指導や対応について理解がより深まるように思います。
○ 子どもたちとの毎日を楽しむ ○ 「みんな一緒」を求めない ○ 子どもたちを「変えよう」としない ○ 基本的に叱らない ○ 「ありがとう」を伝える ○ 1日の最後に振り返る
 先生,子供への対応での「価値づけ」,授業での「問い」をポイントに,夏休み明けの「仕掛け」を考えてみませんか。  ベテランの先生,参考文献の最初に木下竹次氏の『学習原論』を挙げている本書の視点(切り口)から若手指導を見直してみませんか。  夏休み後半の読書の一冊にどうぞ。
    もくじ はじめに 第1章 仕掛けとは? 第2章 学級経営で自律性を育てる仕掛け 第3章 授業や学習で自主性を育てる仕掛け 第4章 学級経営で協働性と育てる仕掛け 第5章 授業や学習で協働性を育てる仕掛け 第6章 教師として大切にしたい心構え おわりに 参考文献
【関連】   ◇若松俊介 (@wakuwaku515)Twitter)   ◇学陽書房   ◇株式会社 学陽書房 (@gakuyo_syobo)Twitter)   ◇『子どもが「学び合う」オンライン授業!』(西川純・編著)(2020/07/20 集団「Emication」) 【8月15日関連】   ◇玉音放送の全文、現代語訳での意味は?「耐えがたいことを耐えて...」(ハフポスト)   ◇終戦の玉音放送宮内庁) 【夏休み明けの学校】  8月も半ばとなり,夏休みも終盤です。  巷での“新型コロナウィルスの感染爆発”への有効な手立てのないまま,子供達が学校に戻ってきます。  教育委員会や学校は,新たな準備・対応がされていると思います。早目の連絡,広報をよろしくお願いします。
 変異株は、子どもたちにも簡単に広がる新種のようだ。夏休み明けは分散登校、オンライン授業、やむを得ない場合は休校にしたらどうか。今の時期、何も話し合いがないことに疑問。逆に、子どもたちをパラ観戦に動員する話が出ていること自体が信じられない。学校対策を急がなければ大変なことになる..。しおちゃんマン@塩崎義明(@y_shiozaki)