集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

奇跡のひまわり。 3.(1-2.1) 変わっていく農業 (わたしたちの村)

ひまわり0725。 今日も天気がよく,暑い日になりました。  暑い日が続き。花壇の「はるかのひまわり奇跡のひまわり」が,昨日開花しました。昨年は7月20日に例年より小ぶりな花をつけましたが,それより遅い開花となりました。  この向日葵(ひまわり)は,阪神淡路大震災で「神戸の復興の花」として大切に育てられ,東日本大震災の後,東北へ届き,そして復興を願う方たちの手により全国へ広がったひまわりです。  勤務した千郷中学校へ岩手県大船渡市から「奇跡のひまわりの種」が届きました。その後の交流そして育った向日葵から新たな種が増え,市内でも広がりました。  大きく育て「はるかのひまわり奇跡のひまわり」!!  郷土読本『わたしたちの村 つくで』(1995・平成7年 改定発行)の「三、作手村の産業」からです。 ********     (一) 変わっていく農業    2 新しい米作り 基盤整備0725。     (1) 農地の基盤整理  以前のわたしたちの村には,農作業のしにくい小さな田や沼田が多くありました。そこで,1965(昭和40)年から,村では,一枚あたりの面積を大きくしたり,沼田の水ぬきを始めました。その逆に,水のない土地には用水やため池(あまいけ)が作られ,必要に応じて水が取り出せるようになりました。また,あれ地を切り開いて田にした所もありました。  こうした村の人たちの努力によって,米作りにあわなかった土地も,今ではりっぱな田になりました。
減反〕 米を作る面積をへらすこと 〔沼田〕 どろの多い,冷たく養分も少ない田
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   米作りの一年 もみまき0725。3月下旬 苗作り  米作りの1年は,まず苗を育てるためのもみまき(種まき)から始まります。今では,もみまきの機械があって,1時間に350箱もまけるようになりました。  まいた後は,30°Cに温度を上げたハウスで1週間育て,その後20°Cで20日ぐらい,苗が12〜13cmになるまで育てます。 ○ 5月 しろかき  田植えが近づくと田植えの準備としてしろかきをします。写真は34馬力のトラクターでしろをかいているようすです。  20aの田のしろをかくのに1時間半くらいかかります。しろをかいて3,4日たってからいよいよ田植えです。 田植え0725。 5月上旬〜5月下旬 田植え  むかしは,1かぶずつ手で植えていましたが,今では6条植えの田植機で植えています。20アールの田1枚1時間くらいで植えてしまいます。しかも同時に化学肥料もやれるようになっています。 ○ 6月〜8月 稲のせわ  田植えから稲刈りまでの間,水の管理,消毒,草取り,肥料まきなどのせわがあります。消毒は病気や害虫を防ぐために行います。作手では共同防除といって大型の機械を使って,6月の終わりごろ,7月の中ごろ,8月の中ごろの3回,村内いっせいに行われます。草取りは,除草剤をまいて草をからせます。 ○ 9月下旬〜10月下旬 稲刈り  9月の終わりには,いよいよ稲刈りです。むかしは,稲刈り,かんそう,だっこくという作業をしていましたが,今ではコンバインで稲刈りとだっこくを一度にしてから,ライスセンターにもっていき,そこでかんそうと,もみすりを行います。 稲刈り0725。   《ライスセンター》  コンバインで刈り取られたもみは,ライスセンターに運びこまれます。ライスセンターでは,まず40°C〜50°Cの温度で,もみを10時間かんそうします。そして,かんそうすると自動的に,もみすり機の方へ運ばれ,もみともみをこすりあわせて,もみがらをむき,最後には玄米になって出てきます。 ○ 冬の間 土づくり  稲刈りが終わると,米作りの1年は終わりです。冬の間は,次の年の春にそなえて田に堆肥を入れたり,トラクターでたがやしたりして土づくりをします。 ********  注)これまでの記事は〈タグ「わたしたちの村」〉で  注2)郷土副読本は,小学3,4年生に向けて「ふりがな・るび」がたくさん付いていますが,掲載にあたっては省いています。  注3)多くの写真や図版が載っていますが,すべてを紹介(掲載)していません。ご了承ください。 【関連】   ◇被災地から受け継いだひまわりを全国へ広める「奇跡のひまわりプロジェクト」 代表 紙谷充昭さん(穂っとネット東三河