集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

オンラインセミナー。 『「気になる子」が通常学級に溶け込む! 10の理論・10の技法』(曽山和彦・著)

花0724。 雲の目立つ空でしたが,晴れて暑い一日でした。  午後,『GIGA スクール構想実現に向けたオンラインセミナー 〜中学校での最初の一歩から探究学習まで / 愛知県春日井市から学ぶ〜』に参加しました。  全国の小学生・中学生が“一人1台端末”を手にして学習を進め,深める環境が整い,今年度が始まりました。  「GIGA スクール構想」という言葉(用語)を,多くの人が知るものとなりました。  4か月が過ぎましたが,「GIGA スクールって何を…」「一人1台端末はあるけれど…」と,大人や保護者のもやもやを耳にします。さらに,学校や先生にも戸惑いがあるようです。  今日のセミナーでは,一人1台端末,オンライン,クラウドを生かす学びとして“探究(学習)”がキーワードでした。  春日井市の中学校から「事例紹介 〜最初の一歩から発展的活用まで〜」,講演「ICTを活用した探究の授業づくり」,そして,パネルディスカッションで,これからの授業・学びづくりについて考える機会でした。  参加された先生方は,“夏休み中の研修”,そして“夏休み明けの授業”について具体的な取り組みがみえたことでしょう。  ありがとうございました。  以前,著者の“子育て応援本”を紹介しました。  今回は“せんせい応援本”といえる,今年1月に発行された『「気になる子」が通常学級に溶け込む! 10の理論・10の技法』(ほんの森出版・刊)です。  新型コロナ禍の今,「どうしたらいいの?」「今のままでいいの?」「変えていいの?」と,“気になる子”への対応に悩まれている先生・教職員が増えているのではないでしょうか。  そうした先生・教職員のみなさんへ,“たくさんのヒント”に気づかせてくれる一冊になると思います。  もう“古い話”ですが,学校教育法の改正(2006・平成18年)により,「特殊教育」から「特別支援教育」へと変わりました。  そして,先生方にとって特別支援教育は“普通のこと”となりましたが,「どこでも」「誰でも」かと言うと,温度差はありそうです。  ます,著者は,特別支援教育の視点として
視点1 :子供の教育的ニーズを丁寧に把握する 視点2 :スモールステップによる支援を大切にする 視点3 :子供の小さな変化・成長を大切にする 視点4 :子供を複数の教師で「観る」
をあげ,そこから"具体”を紹介しています。そして,通常学級に在籍する「気になる子」に関わる時,この視点に立つことで,子供達の“笑顔が増えてくる”と述べています。  先生と子供の笑顔が増えてくる,その理論と技法を,具体的に提案しています。  書名にある「10の理論」と「10の技法」は,
◇10の理論  理論1 :ハンカチ理論  理論2 :2本のアンテナ理論  理論3 :泳力&浮き輪理論  理論4 :機織り理論  理論5 :グローブ理論  理論6 :穴の空いたコップ理論  理論7 :現実の打ち出の小槌理論  理論8 :引き分け理論  理論9 :豆まき理論  理論10 :軌跡・奇跡・輝跡理論 ◇10の技法  技法1 :アイメッセージ  技法2 :勇気づけ  技法3 :?の問いかけ  技法4 :リソース探し  技法5 :リフレーミング  技法6 :例外探し  技法7 :SSTソーシャルスキル・トレーニング)  技法8 :SGE(構成的グループエンカウンター)  技法9 :ジョイニング  理論10 :サバイバル・クエスチョン
です。  これらの名前(言葉)から,「これは○○だろう…」「○○することだろう…」と想像・想起して読み進むと,内容がより納得できたり,新しい気づきや学びが見つかると思います。  「技法4 :リソース探し」の話の中で,
「いつでもどこでも,リソース,リソースと呪文のように唱えよう!」
が,著者の“トリガー・フレーズ”であると述べています。  本書で,あなたの“トリガー・フレーズ”が待っています。  先生,あなたと子供の笑顔を増やしてください。  本書の理論と技法から,そのヒントをどうぞ。  読書メモより
○ (略)などと自分の指導力や子どもの力を嘆いていたりしていたら,それはもしかすると,指導のステップが子どもにとってやや「ラージ」なのかもしれません。 ○ 学級経営定義「学級担任が学習指導,生徒指導の両面にわたってその教育機能を十分に発揮できるように,学級におけるさまざまな条件整備を行うこと。 ○ 基本的な障害特性を知らずにかかわると,よかれと思った働きかけが,逆に子どもを追い詰める働きにもなり得るということも常々自分に言い聞かせる必要があるでしょう。 ○ (略)それを書物や研修で学ぶことで,障害特性に応じた「合理的配慮」ができるようになるとともに,私たちの「I think」が太い柱となり,自信を持って子どもに向き合えるのだと思います。 ○ 私たち教師が,子どもや学級の状態を理解するための第1のツールは,行動観察です。「データには私たちの前を歩かせない」という心づもりで(略) ○ 「チーム学校」で,すべての子どもたちのグローブに,毎日,ボールを投げかけたいものです。 ○ (略)「頷き」にターゲットを絞って,「価値づけ」の言葉をかけます。こうしたかかわりが,「子どもは遊ぶがごとく。しかし,教師は遊んでいない」 ○ 自尊感情を育むには,その前提として自己理解が非常に重要となります。「教えがなじむ」SSTと異なり,「教えがなじまない」SGEは「感情」の教育ともいわれます。 ○ 「気になる子」にとって大切な(略) つまり,万人向け,ユニバーサルな働きかけであるといえるでしょう。 ○ 保護者との関係づくりのポイント ?,?,?,? ○ 「手柄」をすべて保護者に返す ○ 子どもたちを,「川を自在に泳ぐ河童にする」「本当の意味で人にする」ための,最後の砦は学校であり,教師である。そのことに,現代の学校・教師存在の意義がある。
   contents はじめに 第1部 なぜ今、通常学級に 特別支援教育の視点が必要なのか  第1章 特別支援教育の視点 私の「原点」 養護学校教諭として学んだこと  第2章 通常学級でできる特別支援教育の「王道」 第2部 「気になる子」が通常学級に溶け込む 学級づくり、環境づくり  第3章 「気になる子」が溶け込む学級づくりの 「基本ステップ」概論  第4章 「気になる子」が溶け込む学級づくり 「基本ステップ」各論  第5章 教室環境づくり、保護者との関係づくり 第3部 全国の実践事例と子どもを育む学校存在の意義  第6章 全国の学校の実践に学ぶこと  第7章 人を人にすることができる最後の砦を 「チーム学校」で守る おわりに
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