集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

三つの感染症。「般若心経の功徳」「お台所山」 (つくで百話 最終篇)

花0224。 天気は良いが,冷たい風と上がらない気温で,寒〜い一日でした。  久しぶりに出かけると,道中で見かける木々の枝が赤らんで見えました。寒さのなかで“”を感じました。  学校ホームページに,日本赤十字社愛知県支部から冊子『コロナに負けるな!stop covid-19』を配付されたことが,数校で記事になっていました。
 新型コロナウィルス感染症の怖さを,イラストを使って分かりやすく説明してあります。ぜひ家庭でお子さんと一緒にお読みください。
 緊急事態宣言が間もなく解除されるようですが,感染予防に努め“新しい生活様式”での日々が続きます。  この冊子でも説明のある“三つの感染症
○ 第一の感染症…「病気」 ○ 第二の感染症…「不安」 ○ 第三の感染症…「差別
 第二,第三の感染症は,その“症状”に自分で気づきにくいものです。  一人一人が意識して過ごしていきたいですね。  国民性の違いを笑う「エスニックジョーク」があります。  先日,「マスク」で表現したものがありました。
  「マスク」  新型コロナ禍において,各国の政府が国民にマスクの着用を求めることになった。 アメリカ政府はこう発表した。   「マスクをする人は英雄です。」 ドイツ政府はこう発表した。   「マスクをするのがルールです。」 イタリア政府はこう発表した。   「マスクをすると異性にモテます。」 日本政府はこう発表した。   「みんなマスクしています。」
 確かに日本人の国民性の一つを表していますが,“日本政府の発表”で,皆が行動するだろうか。  年代によって,かなり違っているように思いますが,いかがでしょう。  『つくで百話 最終篇』(1975・昭和50年7月 発行)の「民族と伝承」の項からです。 ********     般若心経の功徳  昔の人は夜,山道や大野原を歩いている時道がわからなくなり,堂々めぐりをくり返すことが間々あったそうです。そんな時には狐にばかされたと思って,立ちどまつて般若心経を唱えていると道がわかるようになったと言っています。また夜道で淋しい所を通るときに,ボンノクボがぞくぞくする時には狼や魔性のけだものが跡をつけていると考えて般若心経を唱えると恐れが消えると言っていました。急に腹痛を起したり,癪がおきた時も,心経を読んで助かったともいって,般若心経はとうといありがたいお経だと大切にしていたものでした。 ********     お台所山  昔は,山村の家には屋敷林がありました。これを屋敷林・背戸の山・お台所山と呼んでいました。お台所山には,百年・二百年という杉の古木が繁茂していて,その家の高い風格の象徴となっていました。こういうお台所山のある村へ入ると,神社の境内のように頭のさがる感懐を覚えたものでした。  お台所山は,背戸山とは一寸違ったニュアンスがあって,家から少しくらい離れていても,その家の一番立派な山を指していうこともありました。お台所山は家産が傾いて,ギリギリの瀬戸際でなければ手をつけないことにしています。 「あすこでも,とうとうお台所山を伐ったげな」と,いわれるのは,没落を意昧する言葉でした。この頃は不用意にお台所山を伐る人も間々ありますが,これだけはなるぺく温存したいものと思います。 ********  注)これまでの記事は〈タグ「つくで百話最終篇」〉で  注)『続 つくで百話』の記事は〈タグ「続つくで百話」〉で  注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉で