集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

新型コロナ禍で生まれたこと。(もしも校長だったら)

議会0225。 寒い朝でした。日中,晴れて気温は上がりましたが,寒く感じる一日でした。  市議会の本会議第1日,予算大綱説明教育方針説明が行われました。  社会や経済そして教育への“新型コロナウイルス感染症の影響”を踏まえ,その“克服(?)”に向けて取り組んでいくことが述べられたようです。  国,都道府県,市町村の議会(定例会・3月議会)で,新年度予算の審議を通して,新しい計画が練られ活動が始まっていきます。  民が“元気”になり,“活力”ある日々が過ごせるように,実りある審議をお願いします。  間もなく,新型コロナ禍の一年(2020年度)が終わります。  この時期,学校では,「学校評価のまとめ」を行い,その結果が公表されます。今期は,経年的な評価に加えて,“新型コロナ禍での学校経営”の内容が入るでしょう。どのように評価が行われるのか気になるところです。  新型コロナ禍の学校や教育の報道を目にしますが,「先生方にとって,どんな一年であったか」を聞く機会は,ほとんどありません。  先月,地区の先生方や知人,Facebookの教育関係グループにお願いして,この一年を振り返っていただきました。アンケートでは,
○ 不都合,負担だったこと  新型コロナ禍で,あなたが「困った」「嫌だった」「負担だった」などと感じたことは何でしたか。 ○ 良かったこと,改善できたこと  新型コロナ禍で,新たに始まったり改善されたりしたことで,「良かった」「上手くいった」「今後・将来に活きる」などと感じたことは何でしたか。
について,それぞれ3件まで回答をいただきました。  この回答しながら,困ったなかにも「良かったこと」や」「これからに活きること」などに目がゆき気づくことを期待しました。  学校評価のアンケートでも,そのような“転換”のできる質問を入れています。  「不都合,負担だったこと」では,マスコミで取り上げているように,毎日の施設や器具・用具の消毒作業を挙げる回答が,このアンケートでも最も多くありました。
・ 出席停止基準について,何度説明しても毎日聞かれること。(千葉・小・養護教諭) ・ 危機感のない児童や一部教職員に,コロナ対応を徹底させることの難しさを感じた。(愛知・小・ICT支援員)
 感染症への対応を全員で取り組んだでしょうが,取り組む中でも,「よく分からないから…」との甘えや「担当者に任せて…」と他人事になっていたようです。ここで「甘えないで!」と言える職場であったか,“手引きを確認する”ことが習慣化できていたか,点検しておきたい回答でした。  また,管理職やリーダーを評する「ピンチになればなるほど,人の器の大きさと小ささが見えた(教諭)」と回答がありました。校長先生,教頭先生,大丈夫でしょうか。この一年,“”を磨きましたか。
○ 手洗い等の徹底で,普段の風邪症状での欠席が減ったと思われること。(青森・小・養護教諭) ○ 児童が,自分の平熱を知るようになったこと。(千葉・小・養護教諭) ○ 衛生のための自動水栓,自動消毒,ついたて等の設備の充実。(愛知・小・教頭)
 これまでの指導が気になりますが,「欠席が減った」「平熱を知る」ことは,手洗いをはじめとする予防措置の徹底,検温など健康観察が日常”に定着したことによることです。  これらが“非常時の対応”でなく,今後の学校生活の“日常・基本”となりました。  また,国の補正予算で「1校あたり100万〜500万円の措置」(文部科学省大臣官房審議官・説明)が行われ,衛生管理に関する設備の充実が図られました。これを“活かした学校”は,次年度の学校予算に余裕が生まれるようです。
不必要な集会が無くなった。(福岡・小・教諭) ○ 本当に必要な行事について考えることができた。(千葉・小・教諭) ○ コロナ休校中に教材研究や準備に多くの時間が取れて,その後の授業の質が上がった。(兵庫・小・教諭) ○ 大きな行事がなく,授業に集中できる環境であったため,子供たちが安心して過ごすことができた。(愛知・小・教頭) ○ 行事,卒業式などの準備時間削減,それに伴う時間外勤務の減少。(岡山・小・教諭) ○ 行事の在り方を再度検討できた。例年通りという考え方がいけないという心構えが育った。(愛知・小・教頭)
 教育課程の見直しで,「不必要な…」が浮き彫りになったようです。  「行事の精選を…」と言われ続けながらも,なかなか進まなかったことが“一気”に進みました。  この見直しは,新年度(2021年度)の教育課程の編成で,新型コロナ禍の状況に関わらず「スリム化」がされたものになるでしょう。  いただいた回答がまだありますが,記事が長くなってしましました。今日はここまでに。  続きは,またの機会に。
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【参考】   《検索》 もしも校長だったら(集団「Emication」) 【関連】   ◇学校評価について文部科学省