集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

初雪,積雪…寒い。『70歳のたしなみ』(坂東眞理子・著)

初雪1215。 天気予報通りに寒い日になりました。  しかも朝は景色が白く,雪が積もっていました。これが,当地の初雪です。  田畑は白くなっていますが,近くの道路は溶けていました。  寒い日が続くようですので,明朝の道路凍結が心配です。通勤の方はお気を付けください。  出先に向かうとき,豊田市まで雪が降り,気温は3度でした。その後,雨に変わりましたが,出先の気温も3度のままでした。  途中のガソリンスタンドは,いつもと違うようすでした。タイヤ交換(?)を待つ車がたくさんいました。帰りにも交換作業が続いており,車の列がありました。職員の方々は休憩時間もない一日だったかもしれません。お疲れさまです。  新型コロナウィルス感染の拡大が続いています。感染予防がさまざまな形で呼びかけられますが,宮沢孝幸氏(京都大)が発生当初より言われている「100分の1に減らす作戦!」が,分かりやすく大切な取り組みです。  寒い日も,部屋の“換気”には気を遣い,手指を洗い,感染予防に努めましょう
100分の1作戦1215。
 『国家の品格』(藤原正彦・著/新潮新書)がベストセラーとなり,「品格」が2006年の流行語(年間大賞)になりました。  それ以降,「○○の品格」と題した本が多数出版され,テレビ番組などのタイトルともなっています。  そのなかで,坂東眞理子氏の『女性の品格』(PHP新書)は,330万部超のベストセラーとなりました。  その坂東氏の新著が“シニア本”の書架にありました。題名が気になったのか,著者にひかれたのか,『70歳のたしなみ』(小学館・刊)を手にしていました。  現在72歳の著者は,「はじめに」で,70歳について,次のように述べています。
 最も人生で幸福なのはいつ頃か──と問われたら現代では70代ではなかろうか。(略)  自分の人生を少し高い視点から俯瞰し,総括する境地に立って,続く80代や90代に備える心の用意ができる時代である。かつては60歳が還暦として人生の節目とされたが,今は70歳が人生の節目であり,次のステージへの出発点になるのではないか。  その貴重な70代を,人生70年時代の先入観のまま晩年として生きるのはあまりにももったいない。
 “たしなみを持って希望とともに生きていく”こととして著者の考える10項目。
1.機嫌よく過ごすように努める。 2.年齢を言い訳にしない。「今さら」「どうせ」「もう遅い」と言わないで,まだまだ成長の余地があると考え努める。 3.今まで受けた恩を思い出し,感謝を忘れない。 4.できる時にできる範囲で人の世話をする。 5.周囲の人,若い人の良いところを見つけて褒める。 6.キョウヨウとキョウイクは自分でつくる。 7.人は人,自分の人生を否定しない。つらい経験があったから今がある。 8.今こそおしゃれ。 9.健康第一もほどほどに。 10.孤独を楽しむ。
 この考えから,「70歳。〜」と4章32項目で述べています。  先の10項目,そして目次を読んで,「何だか説教のような…」と感じる方がみえそうです。どの項目も,それを外さない語り口ですが,その内容は,「たしかに」「なるほど」と合点するものです。  気になる内容を順序を変えて読んだり,拾い読みしたりしても,“イメージ・チェンジ,マインド・チェンジ”をするヒントが得られます。  70歳からのゴールデンエイジを生きる人に向けて書かれていますが,「まだまだ先のこと…」という若い人にも,日々の過ごし方の教科書となる一冊です。  みなさん,いかがですか。  読書メモ
○ 頼まれるのを待つのではなく,自分から手をあげる。「ノックしないドアは開かない」のである。ノックもせず,空しい,物足りない,手ごたえがない,と思っていてもドアは開かない。 ○ 特に新聞,テレビのような旧メディアは高齢者向けの(略)  若者向けのモノやサービスはネット広告が主流になっているので,新聞やテレビは高齢者にターゲットを絞っているのだろう。 ○ ここ10年来,歳をとったらキョウヨウキョウイクが大事だと言い続けてきた。今日は用がある,今日は行くところがある,ということである。 ○ そうならないとめには「欲をかかない」ことに尽きる。 ○ ケネディ大統領の有名な就任演説にある(略)  「若い者が君のために何ができるかを問うのでなく,君が若い者のために何ができるかを問いたまえ」と。 ○ 恩返ししなければと思うと負担になるが,「恩送りでもいいのだ」と視点を変えると気が楽になる。 ○ これからの世代を応援する節度や慎みを持って一日一日を積極的に生きる。そうしたたしなみのある高齢者には,おのずと品格が備わります。
  目次 はじめに イメージ・チェンジ、マインド・チェンジ 第1章 今こそ「いい加減」に生きる知恵を   70歳。意識して上機嫌に振る舞う   70歳。まだまだ未熟、まだまだ成長  他6項 第2章 始めるべきは「終活」ではなく「老活」   70歳。今日が人生で一番若い日   70歳。過去にはこだわらない  他6項 第3章 あなたにできることはたくさんある   70歳。「私への挑戦」を新たに始める   70歳。コンシアージュになる  他6項 第4章 品格ある高齢期を生きるために   70歳。生活設計から目を背けない   70歳。単一のお手本がないことに感謝する  他6項 あとがき 私たちが幸せになるために
【関連】   ◇理事長ブログ:坂東 眞理子のオンとオフ昭和女子大学