集団「Emication」別館

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『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』(青柳碧人・著)

花1010。 台風14号が日本列島に沿った進路を取りましたが,予想より離れていき,当地への影響は小さかったようです。朝からずっと雨が降っていましたが,大雨にはなりませんでした。  今後,台風は南へ進むようです,予報が円を描いていくように見えますが…。  明日,“台風一過の秋晴れ”を期待しています。  先日紹介した『むかしむかしあるところに、死体がありました。』に続いて,連作短編集『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』(双葉社・刊)を一気に読みました。  前作は“日本の昔話”が舞台でしたが,本書は誰もが知る“西洋童話”の世界に,“探偵 赤ずきん”が活躍(?)します。
 それに──何か,怪しいことが起こっているわ。赤ずきんの勘がそう告げます。  ミートパイも好きですが,実はこういう不穏なことも嫌いじゃないのです。 「私も行くわ」  赤ずきんはナプキンで口を拭き,腰をあげました。
 舞台となる童話は「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠り姫」「マッチ売りの少女」で,そこに隠された“トリック”を,見事に赤ずきんが解いていきます。その一話一話にわくわくします。  そして,全編を通した“大きな謎”が…。  赤ずきんが,謎を明かす前に言います。
 赤ずきんは人差し指を立てると(略) 「あなたの犯罪計画は,どうしてそんなに杜撰なの?
 この台詞を言う姿が浮かびます。かっこいいけど,童話の姿とは違うようです。  その”杜撰な計画”に,あなたは気付けますか。  赤ずきんの目にしたことは…。解いたことは…。
 じっと見つめる赤ずきんの前で,何か白いものがひらひらとエレンの顔に舞い落ちました。  それは,ショペンハーゲンに降る,今年最初の雪でした。
 子供には読ませられない“大人の童話”です。ミステリーの世界へどうぞ。
   目次 第1章 ガラスの靴の共犯者 第2章 甘い密室の崩壊 第3章 眠れる森の秘密たち 最終章 少女よ、野望のマッチを灯せ
【関連】   ◇青柳碧人 (@aoyagi)Twitter)   ◇【公式】『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』 青柳碧人(著) 8/21発売Twitter)   ◇赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。(株式会社双葉社) 【台風情報】  ◇台風14号(チャンホン・CHAN-HOM)
台風1010。
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