集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『僕は君たちに武器を配りたい』(瀧本哲史・著)

実1006。 天気の良い一日でした。  今期初めての訪問となる場所へ出かけました。その道中,紫陽花が季節外れの“綺麗な花”を咲かせていました。  昨年も「あれっ」と思った記憶があります。紫陽花は,一年に2度も花を咲かせて大丈夫かな。  この夏(8/26)に放送されたNHKの「クローズアップ現代+」で,瀧本哲史氏のことを知りました。  昨年8月10日に47歳の若さで亡くなられた瀧本氏の“伝説の東大講義”をまとめた『2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義』が話題になっていることもあっての番組でした。  瀧本哲史氏に関心がわき『僕は君たちに武器を配りたい』(講談社・刊)を読みました。
 日本は,いったいどうしてこのような事態になってしまったのだろうか? (略)  私が本書を執筆することにしたのは,こうした厳しくなる状況の中で,一人でも多くの学生や若い人々に,この社会を生き抜くための「武器」を手渡したいと考えたからである。
 本書は2011年の発行です。東日本大震災があり,社会がさまざまんい変わっていく時でした。「社会や経済の状況が変わった(違う)」と思うところもありますが,若者に配った“武器”は,新型コロナ禍の現在にも活きる“思考”でした。  「ゲリラ戦」を戦うために,
 重要なのは,まず資本主義の本質を理解すること。そして,そのメカニズムを正確に認識し,日々刻々と変わる情報を察知して,インプットを変えることで,アウトプットである自分自身の行動を具体的に変えることである。
と変化を求めています。その具体的な場と思考,行動を,本書で述べています。  その時代を生きる若者に配った“武器”が,現代社会を生きるための「武器」となり,その「武器」を磨き続けることで,新しい日々が過ごせるように思います。  読み進めるなかに,“これまでに手に入れた「武器」”の枠囲みがあり,大きな文字で武器をまとめています。  その中から,読書メモとして一部を。
★ 勉強ブームの陰には「不安解消マーケティング」がある。勉強すれば大丈夫と安易に思うな! ★ インターネットによって,知識獲得コスト,教育コストが激減し,世界的な競争にさらされるなど,急激な社会変化に注視せよ! ★ 全企業で「コモディティ化」が進んでいる。賃金を下げないためにはコモディティになるな! ★ 日本を支えてきた「擦り合わせ産業」はもはや通用しない。 ★ 「自分の頭で物事を考えない人」は,DQNビジネスのカモにされる。 ★ 「TTP」と「逆の発想」がイノベーションを生む。 ★ 「駄馬」を使いこなすのが本当のマネジメント。 ★ 人を今の評価で判断しない! ★ サラリーマンとは知らないうちにリスクを他人に丸投げするハイリスクな生き方。リスクは自分自身でコントロールせよ! ★ 本当の資本主義の時代に,「ほんとうに人間らしい関係」を探っていこう。
 商品や制度,そして働き方が“コモディティ化”することに気づき,新たな行動・変化していけるかが肝心です。  そのために「マーケター」「イノベーター」「リーダー」「イノベスター=投資家」として,これまでと違う視座をもって生きる若者が増えていくことでしょう。  今度,『2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義』星海社新書)を読もうと思います。若者ではありませんが…。
   目次 はじめに 第1章 勉強できてもコモディティ 第2章 「本物の資本主義」が日本にやってきた 第3章 学校では教えてくれない資本主義の現在 第4章 日本人で生き残る4つのタイプと、生き残れない2つのタイプ 第5章 企業の浮沈のカギを握る「マーケター」という働き方 第6章 イノベーター=起業家を目指せ 第7章 本当はクレイジーなリーダーたち 第8章 投資家として生きる本当の意味 第9章 ゲリラ戦のはじまり
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台風1006。
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