集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

昔話「紛失したものがみつかる不思議な軸」 (続 つくで百話)

田楽0830。 天気のよい晴れの一日でした。  「午後は雨が…。」と予報されていた通りに“雨雲が出た”ようですが,当地の上を通ることなく,雨は降りませんでした。  暑い日でした。  『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「昔話」の項からです。 ********     昔話「紛失したものがみつかる不思議な軸」   明和  阿部安孝  私のとこにご先祖様から伝わってきた小さい古い軸があります。縦五〇センチ,幅一四センチくらいの煤ぽけた軸です。この軸に描かれている人物は,仏像らしいと菩提寺の和尚さんがいわれました。  私の家で貴重品が紛失したり,盗難にかかった時には,この仏像のどこかへ針を一本つきさして,お灯明をあげ,線香をたき,茶,水,ご飯,お菓子などを供えて 「家族のものの不注意から○○をなくしてしまいました。どうぞ家へ戻ってくるようにお願いします。」とお願をかけると,どこか家のものの眼にとまる所に現われるということです。私の覚えでも,伝来の刀剣,書画,近所の娘の金指輪,母の頭につけた純金の根掛けがでたり,私の友人の時計がみつかったことを記憶しております。昔から度々お願いしたものとみえまして,針をさした跡が三,四〇もついております。農具や家具がなくなった時に,矢鱈にお願いするものではないといい伝えられております。  この軸も長い年月を経てボロボロになりましたので,今度新らしい紙で裏打ちをしましたから和尚さんを頼んで,お清めのお経をあげて頂きたいと思っています。何にしても他所にない,あらたかな不思議な軸であります。 ********  注)これまでの記事は〈タグ「続つくで百話」〉で  注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉でおまけ その1】  WHO世界保健機関)から,「小さなお子さんあるいは思春期のお子さんがいらっしゃる保護者の皆さん」へのメッセージ・アドバイスです。   ◇新型コロナウイルスから子どもの心を守る。WHOから世界中の保護者たちへ。
WHO0830。
おまけ その2】  国際宇宙ステーションISS)から南極上空のオーロラを撮影したものです。  そこに,さっと移動する5つの光が映し出されています。これは…。