集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

次に向かって考えるのは…。(もしも校長だったら)

灯0829。 曇り空の一日でした。蒸し暑さがあり,少し動くと汗が流れてくるのを感じました。  昨日発生した台風9号(メイサーク)が,週明けに非常に強い勢力で沖縄本島地方に接近すると予報されています。今後の気象情報に注意しましょう。  さて,“短い夏休み”を終えた子供達は,すでに1,2週間の学校生活を過ごしています。  先生方も“短い夏休み”で,次を考える余裕もないまま学校生活が始まっているのではないでしょうか。  ある校長先生は,
○ 2学期は、Withコロナの中で、できるだけ学校の「普通」を取り戻すことに挑戦します。(略) 少しずつでも「学校らしさ」を出す工夫をしていくということです。
と,“取り戻す”ことと“出す”ことを述べていました。  「夏休み後の学校は,夏休み前と変わったことがありましたか?」  4年前の夏,こんなことを書きました。  ===============  月遅れの盆も終わり,夏休みの後半となり,学校では“行事の多い2学期”への準備が進んでいきます。  この時期に,「子供が育っていく」ことを考え,計画・指導を進めていくように言われました。
○(地域の方を迎える行事で)生徒にとって,職業, 運動, 趣味(文化)のもとを作っていくこと。最終的には, 「生涯学習のもと」となるものを。 ○ 文化祭は,将来の生き方を考えたり, 作っていく機会とする。
 また,「次に向けて」の反省・検証(今ならPDCA)を適切に行い,指導が“成長”するような取り組みを繰り返し言われました。
○ 行事を「やるか,やらないか」ではなく, 「どのように取り組むか」がポイントである。少ない労力で,最大の成果を上げるために。 ○ 3年生は,学校で1番見事にできないといけない。そして,2年生は1年生よりも…。  そのように育てていかないといけない。そういう方向で指導していかないといけない。考え方,行動が“大人になっていく”指導を継続していかないといけない。
 活動が「できた」「できない」が分かりやすい結果ですが,それ以上に,指導の「質」,成果の「質」といった“見えにくいこと”を明らかにし,再現性のある指導や活動を続けていくことが重要です。  そのことを意識させる先人の言葉です。
 ===============   ◇先人に学ぶ(15) 「次に向けて」(2016/08/16 集団「Emication」)  1学期,“授業の遅れ”を取り戻すこと,感染防止対策を徹底することに,意識と時間がとられている先生方がほとんどでした。  2学期,それを継続していては,ダメだと思います。  先人の言葉が“よいこと”だとすれば,学校生活を通して子供達が「職業, 運動, 趣味(文化)のもとを作っていく」ことができるように仕かけていなくいてはなりません。  新型コロナ禍のために,いろいろな“行事の中止”が伝わってきます。その判断を否定しませんが,「(学校の)新しい生活様式のもとで,どのように取り組むか」に時間をかけて考えたいと思います。そうでないと,この先「行事を止める」という判断しか残されなくなってしまいます。  間もなく「9月1日 防災の日」がやってきます。学校でも,防災訓練避難訓練が行われます。  新型コロナ禍で実施するにあたって,どのような“改善”がありますか。  これまで,防災訓練,避難訓練では,大地震や火災が発生した後の“命を守る行動”という大切な練習が行われます。  今回,新型コロナウイルスという“未知なもの”に出合い,予測不能な社会に直面して,防災訓練,避難訓練も変えたいと思います。  先に述べたように,これまでの訓練は“災害後の対処”でした。それを,“災害予防の訓練”に重点を変えたらどうでしょう。  山村武彦氏(防災システム研究所)が言われる
 命を守ることを優先するスマート防災の観点からすると、大切な訓練が抜けている。欠落しているのは「火を消す訓練の前に、火を出さない訓練」であり、「避難訓練の前に、災害から命を守る「状況別行動選択訓練」。「閉じ込められた人を助ける訓練」の前に、「閉じ込められないようにする訓練」、「警報や避難勧告を待って避難」するのではなく、各自が判断し行動する「早期自主避難訓練」。つまり、災害予防訓練を重視すべき。
 日常を“○○予防”として見直すと,感染予防ばかりに目がいっているのではないか,震災被害の予防(最小化)はされているか,豪雨災害の予防はしているか…と,これまでとは違った“子供の目”から「行動」が生まれるように思います。  いかがでしょう。  学校生活は授業が中心です。その「授業づくり」については,別の機会に。  分子生物学者の村上和雄氏が
○ ある環境に巡り合うと,それまで眠っていた遺伝子が「待ってました」と活発にはたらき出すことがあり,そういうとき人は変わることができる。 ○ 新しいものに触れることは,OFFになっていたよい遺伝子を目覚めさせる(onにする)絶好の機会である。
と述べています。  新型コロナ禍に出合い,新しい生活様式を過ごすなか,「あなたのonになった遺伝子」がありませんか。  その遺伝子が,“新しい発想”に導いていませんか。  校長先生,いきいきわくわくしてきませんか。  今,感動し,喜び,笑い,眠っている遺伝子の目が覚めていますか。