昔話「庚申ぶち」 (続 つくで百話)
数日前の予報では「午後から雨が…。」でしたが,雨雲があり,強い風が吹きますが,雨にはなりませんでした。
夕方,東から流れてきた雲が,一気に大粒の雨を降らせました。
太陽に照らされ,高温になっていた土地が,この雨で元気になったように感じました。
『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「昔話」の項からです。
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昔話「庚申ぶち」 菅沼 荻野栄
菅沼の城所国一さんの近くの川に,庚申ぶちというとこがあり,その川端に石の庚申様がお祭りしてあります。私が子供の頃,村の年寄りからきいた話では,昔,この庚申ぶちに大蛇がすんでおりました。菅沼部落の家で,結婚式とか,お年忌とかをするときに,お庚申様のとこへ行って,「何月何日に何人前の膳椀がいりますから,お貸し下さい。」とお願いをすると,お願いしただけの膳椀がきちんと淵に浮びあがってきました。
これをお返しするときには,綺麗に洗って,赤飯を炊いて,膳椀にもって,お庚申様に供えてから,庚申ぶちへお返しすることにしておりました。いつの時代か判りませんが,その膳椀を借りた人が,あまり綺麗なお膳だからと一人前を手許に残して返しました。それからは,膳椀を貸してくれなくなり,その辺に箕のような大きな顔で,下駄くらいの大きさの歯をつけた化けものがでるようになったということでした。
今ではこの庚申ぶちの川べりまで開田が行なわれ,川岸は大きな石で積みあげられ,流れも浅くなって漸く川魚が泳いでるいるくらいの浅瀬となりました。
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【おまけ】
夏,お盆の時期でもあり,お経を聞いたり唱えたり,説法を聞いたりすることがあったと思います。
でも,新型コロナ禍でいつものように足を運ぶことは難しく,オンラインでの法要や説法も工夫されているようです。
その一つが「築地本願寺」でしょうか。日中,ライブ配信がされています。テレビ番組でも,たびたび取り上げられています。
◇読経のすすめ:3分54秒(般若心経のみをお唱え致します。)(YouTube)
◇輝け!お寺の掲示板大賞2020(公益財団法人仏教伝道協会 Society for the Promotion of Buddhism)
※ 応募は10月31日(土)まで受付中。