俗信(11) (続 つくで百話)
今朝,パソコンで資料を確認していて,ケータイの大きな警報音にビックリ!!
「緊急地震速報」でした。
同時に,地区の防災無線も警報を伝える放送が流れました。
しばらく構え(備え?)ましたが,揺れはありませんでした。
発災に構える間,倒れそうな物から離れましたが,特に“何もできない”まま時間が過ぎました。
今回,大地震は起こりませんでしたが,さてどう備えようか…。
昼が過ぎても,霧を感じる日でした。
出かける時,前方が見えにくいほどに霧の出ている場所もありました。
安全に注意して運転をしました。
『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「俗信」の項からです。
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俗信
九、農事に関するもの
苗代へ小便をすると雨が降る
苗代へ小便をすると田の神様の罰があたる
束苗をそのまま植えると葬式米になりたいという
苗をたばねた藁の輪の中へ苗を植えるな
田植えの時の泥を落さぬと疲れがぬけぬ
里芋は田植歌をきかぬと芽を出さぬ
南瓜のなっているのを指でさすと腐る
二百十日に出揃って二百二十日に傾く
雨の降る日に粟畑へはいるな
稲刈り始めに鎌を三度いただくと手をきらぬ
女が砥石を跨ぐと割れる
麦と人間はよく踏みつける程よくなる
お蚕は牛と仲よしだ
午歳の人が蚕を飼うと豊作,戌年の人は凶作だ
苗代田を植え終る時は尻の向きをかえるな
三月牛蒡をまくと憂い事がある
籾まきの日に髪を洗ったり,結ったり,散髪をすると籾が畦をとびこす
葱にさわるものじゃない
榎の露がかからぬと馬は丈夫はならない
コウ日に田植えをすると葬式米になる
(つづく)
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※冊子の記述,用語には,現在に合わないものもあります。
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