俗信(6) (続 つくで百話)
夜のうちから雨になりました。強く降ることはありませんでしたが,ずっと雨の一日でした。
先の大雨で,国道301号線の路肩が崩落し,片側交互通行規制がされていました。応急復旧作業をしていただき,13日には通行ができるようになりました。
崩落の後,そこを通る機会がなく,今日通りました。
「大雨のときは大変だっただろうな…。」「雨のなかの工事は大変だっただろうな…。」…
関係のみなさん,ありがとうございました。
雨は,豪雨・大雨でなく普通がいい。梅雨明けが待ち遠しい。
『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「俗信」の項からです。
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俗信
四、身体に関するもの
髪の毛のよい人は福がよい
若白髪に福がある
巻つひじがニつある人は二本蔵を建てる
つむじ曲がりは意地が悪い
額に横筋が多くて深い人は苦労が多い
目の下の黒子は泣き黒子
前歯のすいている人は親子の縁が薄い
頭を曲げて舌を出し胸につくと泥棒になる
耳朶の大きいものには福がくる
指の紋が皆まいている人は出世する
爪の形が短く横広い者は器用で長いのは不器用
足の第二指が親指より長い人は親まさりだ
手の小指が薬指の一節より長い人は親まさりだ
爪に白い三日月形のある人は丈夫だ
土踏まずの深い人は遠道ができる
俯向いて寝る者は弱し仰向けに寝る者は強い
尻の穴の小さい者は度胸がない
鼻の下の良い者は長命,短い者は短命
鼻の頭に汗をかく人は気が弱い
口の大きい女性は下の口も大きい
頬の赤い女性はおそそが臭い
唇の薄い女性はおしゃべりだ
目じりの下がったものは助平だ
鼻の下が長いものは助平だ
下歯が抜けたら屋根の上,上歯が抜けたら床
下に投げこんで「鼠の歯より先にはえよ」と唱へる
髪の毛にくせのない人は気だてがよい
臍を出しておると雷様にとられる
爪を火にくべると気狂いになる
七夕の朝川で髪を洗うと美しい髪になる
白馬に歯をみせると歯が大きくなる
籠をかぶると身丈が伸びぬ
桝目を二人ではかると双生児が生まれる
親を蹴ると足が曲がる
(つづく)
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※冊子の記述,用語には,現在に合わないものもあります。
【参考】(Facebookより借用)
上)崩落した国道301号線のようす。
下)応急復旧作業後のようす。