集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

今日は「藪入り」。

空0716。 久しぶりの“青空”でした。  もっと“よい天候”になるかと期待していましたが,雲が目立ちました。それでも,雨続きのなかでの晴れは,心地よい風が吹き,気持ちの良い一日でした。  「藪入りや何にも言わず泣き笑い」  今日は「藪入り」です。  とは言え,「それは何?」と,今は知らない人も多いでしょう。もちろん,自分の年代も“知識”として知っているだけですが,昔の話です。  江戸時代の商家では,奉公人は,住み込みで働くのが普通でした。10歳前後の子供が,親元を離れて働いていました。  そうした奉公人が,休みをもらって家に帰る(帰省する)ことができるのは,年に2回でした。それが「藪入り」で,1月16日と7月16日です。  また,藪入りは帰省する日というだけでなく,“遊びに行ってよい日”だったそうです。商家の主人は,奉公人に新しい着物を仕立ててあげたり,お小遣いをあげたりしました。奉公人達は,そのお小遣いで,芝居小屋に行ったり,好きなものを買ったりして楽しく過ごしました。藪入りの日には,露店も出て賑わったそうです。  落語にも,そうしたようすが出てきます。  普段は,偉そうにしている旦那が,藪入りの前夜,息子の帰りを今か今かと待っています。
「うるさいんだから,もう寝なさいよ」 「で,今何時だ」 「2時ですよ」 「昨日は今頃夜が明けたよな」
 そんなはずはありませんよね。  今では「奉公」という働き方(?)はないと思いますが,現代という時代に復活も必要かとも思います。  藪入りに,新型コロナ禍での「働くこと」「生きること」を考えてみてはいかがでしょう。 【備忘録】  2007(平成19)年今日(7月16日),震度6強の揺れを観測し,住宅など76,000棟に上る建物が被害を受けた新潟県中越沖地震が起こりました。  その後,東日本大震災をはじめ,大きな被害を出す地震が起こっています。  また,豪雨災害も続いています。  自然災害,感染症予防,その備えについて家族で話題にしたいと思います。 【参考】