集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

俚諺(3)(続 つくで百話)

実0629。 晴れて気温が上がりました。空には積雲があり,夏を感じる一日でした。

 でも,明日は雨,梅雨空になるようですが…。

 お日様に会いたいです。

 先日,コラムにが引用されていました。

 吉野弘氏の詩でした。氏の作品は,心の琴線にふれるものが多くあります。

 今,思う。

      吉野 弘

日々を過ごす

日々を過(あやま)つ

二つは

一つことか

生きることは

そのまま過ちであるかもしれない日々

「いかが、お過ごしですか」と

はがきの初めに書いて

落ちつかない気分になる

「あなたはどんな過ちをしていますか」と

問い合わせでもするようで―

 『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「俚諺」の項からです。

 俚諺(りげん)を3回続けましたが,ここに掲載されているのは,当地だけで云われているものではありません。

 みなさんが,今も口にする“俚諺”はありますか。

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    俚諺

(つづき)

裸で道中 提灯につり鐘 じゃの道は蛇

鬼も十八,番茶も出花 袖すりあうも他生の縁

腹の皮がのびれば目の皮がたるむ

火の気のない所に煙がたたぬ

腹の虫が納まらぬ 上げ足をとる

敵は本能寺 借りる時のえびす顔返す時の閻魔

人の褌で角力とる 金と相談

眼を皿にする 画にかいた餅 張子の虎

猿にも衣裳 廂を貸して母屋をとられる

女賢にして牛を売りそこなう

お山の大将 長いものには巻かれよ

盗人たけだけしい 出もの腫れ物所嫌わず

開いた口が塞がらぬ 虻蜂とらず

足もとから鳥がたつ 恥の上塗り

いすかの嘴のくい違い 目から鼻へぬける

日光を見ぬ中は結構というな いい椋鳥

今日は人の事明日はわが事 寝耳に水

いかの甲より年の功 一寸の虫にも五分の魂

人の口 には戸はたたぬ 人の噂さも七十五日

あて事と越中褌は向うからはずれる

鉄砲玉の飛脚 早糞・早飯・早仕度

下手の長談義 三河のつれ小便

密柑金柑酒の燗親の折檻子がきかん

生兵法は大怪我のもと 急がば回れ 当たって砕けよ

壁に耳あり障子に目あり 地震雷火事親父

負うた子に教えられて浅瀬をわたる

鬼の眼にも涙 帯にゃ短し捧にゃ長し

牛にひかれて善光寺まいり 立つ島後を濁さず

山椒は小粒でもひりりと辛い 三人寄れば文殊の知恵

下司の知恵は後からでる

世の中に寝る程楽なものはなし

慾に切りなし ちんぽに目なし

難産,まらにこりず 百日の説法屁一つ

馬鹿の大足,たわけの小足 爪で火をとぽす

昔しゃむいてく,話しゃはんでく

負んだ子より抱いた子 馬鹿の一つ覚え

負んだ子を三年さがす 頭の上の蝿を追へ

やせ子にひかん 人まねこまね酒屋の狐

雪隠火事だ,糞焼けだ 糞も味噌も一緒

欺すに手なし 擂木で腹を切る

捕らぬ狸の皮算用 眉毛に火がつく

人には添ってみよ馬には乗ってみよ

石部金吉金だらい 飼犬に手をかまれる

野郎と鋏は使いようできれる 大は小を兼ねる

揚子で重箱の隅をほじくる どんぐりの背ぐらべ

泣いて暮すも五十年笑って暮すも五十年

闇に鉄砲 転んでもただ起きぬ

猫にまたたび 馬の耳に念仏 鳩に豆鉄砲

船頭が多くて船山へ上る あばたもえくぼ

釈迦に説法 杓子定規 女の捨てものなし

来年の事を言うと鬼が笑う 四目十目笠の中

後弁天前不動 眼から鼻へ抜ける

気がきいて間が抜ける 鏡をみて物を言へ

女は愛嬌坊主はお経 待てば海路の日和

牛は牛連れ馬は馬連れ おだてのもっこ

地獄の沙汰も金次第 躓く石も縁のはし

蓼くう虫も好き不好き 豆腐にかすがい

無くて七癖ありゃ四十八癖

坊主丸儲け 弱り目にたたり目

捨てる神ありゃ捨う神あり

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 ※冊子の記述,用語には,現在に合わないものもあります。

 注)これまでの記事は〈タグ「続つくで百話」〉で

 注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉で