集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

俚諺(1)(続 つくで百話)

花0625。 梅雨の一日でした。

 午後,用事があって病院を訪れました。入口で,職員が非接触式温度計で体温を測っていました。

 「○○度です。どうぞ。

 続いて,“○○を…”,しっかり確認して対応していただきました。職員のみなさんの負担は大きいだろうと感じました。

 緊急事態宣言の発令中は,もっと厳しく,緊張して対応したのだろう…。

 ありがとうございます

 その後,近くの店舗も,入口に消毒液があり,フィルムがあり,足形があり…,感染予防の対応がされていました。

 でも,病院とは空気が違っていました。店舗のそれは,来店者の“気分”がつくっているようでした。

 「隣の人は感染者。」「自分も感染している。」の気持ちで行動したいと思いました。

 みなさん,いかがですか。

 『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「俚諺」の項からです。

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    俚諺

麻糸の長し短かしむずかしや

下手の長糸上手の小糸 借り着より洗い着

伊達物の薄着

北国の雷(着たなりの人)

あまりものに福がある

江戸の食い倒れ京の着倒れ

麦飯にとろろ汁

馬鹿の大喰い

夏の牡丹餅ちゃ犬でもくわぬ

一杯飯はわざをする

親が死んでも食休み

腹八分目に医者いらず

すき腹にまずいものなし

他人の飯には骨がある

食い過ぎ飲み過ぎ病のもと

木挽きの一升飯

一切食う役(一切苦役の転)

とりはくうともどりくうな

初めちょろちょろ中ぱっぱ親が死ぬとも蓋とるな(飯たきの要領)

乞食の餅焼き

鰯の大名焼き

住めば都

古家の造作乾雪隠,巽倉

だまりものの屁はくさい

可愛い子には旅をさせ 年寄り子は弱い

金持ちの子は魚を焼け貧乏人の子は餅を焼け

親の心子知らず孝行したい時親はなし

千駄倉より子は宝 向う脛の痛さと孫の可愛さはこたえられぬ

子なしに子を呉れるな

外孫飼うより仔犬飼え

親は子を尋ねても親を尋ねる子は稀れだ

親の意見と茄子の花は千に一つも無駄がない

貧乏人の子沢山

親が鈍すりゃ子が貧をする

寝る子はまめ

鳶が鷹を生んだような

七月子は育つが八月子は育たぬ

七月のなげすわり,親はなくても子は育つ

親のものは子のもの

子供は風の子 一姫二太郎

瓜の蔓に茄子はならぬ

憎まれ子は世に憚かる 子を持って知る親の恩

氏より育ち 馬鹿な子を持ちゃ火事よりこわい

親が親なら子も子なり 親に似ぬ子は鬼子

親の因果が子に報い

三つ子の魂百までも

雀百まで踊り忘れぬ

死んだ子の年を数える

子はかすがい 夫婦喧嘩は犬も食わぬ

家のしんしょは嚊でもつ 姉嚊に福がある

似たもの夫婦 畳と嚊は新しい程よい

つり合わぬは不縁のもと のみの夫婦

悪い女房は六十年の不作

嚊天下と空っ風 粉糠三合ありゃ入婿するな

夫婦喧嘩と北風は日暮れにゃ止む

嫁入り前の娘が三人ありゃ身代がつぶれる

(つづく)

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 ※冊子の記述,用語には,現在に合わないものもあります。

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