集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

家具調度品 『灯 2』(続 つくで百話)

花0221。 コートを持って(着て?)出かけましたが,日中は暖かくなって,外気温が18度にもなっていました。  寒暖差の大きさに,体がついていかない感じです。  今日,いろいろな場所(?)で,自衛隊の車に出会いました。訓練なのでしょうが,時と場の異なるところで出会うことに「あれっ」でした。  ”有事対応”の準備が始まったのでしょうか。  『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「民具について」です。 ********     民具について   小林 峰田好次 家具調度品  蝋燭  灯油と並んでローソクが使われた。ローソクは今日とても不可欠の品であるが,近ごろのものは洋蝋で,糸の芯,半透明の白い蝋なのであるが,和蝋はハゼの実から採った灰色の蝋で芯は紙である。  ローソクはそのままローソク立に立てて使うので,裸ローソクなのである,室内では専らその使用法で,風除けにローソク立の上部へ紙を結わえたこと灯油の場合と同様である。それがボンボリとなり,屋外持ち歩きに提灯が用いられるようになる。提灯も様々であるが,弓張り,ブラ,小田原などが代表型である。 灯0221。 松明  松明が灯として最初のものであったことは,何れの土地でも同様であった。  作手に於ては,明治に入ってからも尚久しく松明が使用された。人手の便と経済的理由に依るのであったろうが,長い年月使い慣れた傾向でもあったと思われる。また照明度の低い燈明やローソクの灯では間尺に合わなかったからでもあろう。松明を明りとするのに燈台という器具があった。一尺余りの金の杭の上部を二裂にして金板をカシメ着け,その金杭を松や杉の尺ばかりの丸切りを二つ割りにし,それを台として打ち込んだものである。金板とて鎌の使い古されものを寄せ集めカシメられるというものである。その金板の上で松の芯の細割を焚いたのである。  「お前とこのは台があるので好いのう。」といった具合だったから,平石とか割れ鍋でも使い,囲炉裡の焚火をも利用されたであろうか。 (つづく) ******** 注)これまでの記事は〈タグ「続つくで百話」〉で 注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉で